税理士に関するよくある誤解に答える―私たちの存在を正しく知っていただくために―Ⅴ(おしまい)
今年に入って新規のお問い合わせが増えてきました。
HPや各種パンフレット、セミナーなどで、これまでかなり事務所のアピールはしてきたつもりです。
しかしながら、長い間反応がいまいちだったので「内容が悪いのかな」「地域的に合わないのかな」「ニーズに応えていないのかな」「我々のレベルが低いのかな」などといろいろ悩んできました。
ところが最近、事務所が訴え続けてきた独自の部分、
「税務だけではなく、経営支援そのものまで私たちは踏み込みますよ。」
といった点が注目されだしたようなのです。
まだ、すごく確信があるわけではないので「ようなのだ・・・」としか言えませんが。
経営に対する不安感、不透明感が高まっています。
税務だけチャッチャッと済ませて「はい、税金いくらですよ。」というサービスでは顧客は満足しません。
「先生、あんたも一緒に経営の先行きのことを考えてくれるんだろうね?」
と、問われているのです。
そこに応えられなければ私も切られます。
おそらく、ほかでそこに応えてもらえなかったお客さんが私のところへ問い合わせをしてきているのでしょう。
私はこれらのニーズに懸命に応えなければならないのです。
新規顧問先へ初めて営業などでご訪問したの際に、私がよく相手先に申し上げることがあります。
それは
「業界の裏側のお話をするようで誠に言いにくいのですが、みなさんにはあまり知られていない事実があるのです。実は税理士というのは上から下まで、ピンからキリまでものすごく差があるということです。」
ここまで言うとこれから初めて税理士と付き合うお客様は「へえー!」といった顔をします。
私は更に続けます。
「もちろん税理士は国家資格ですので、一定の条件をクリアしていなければならないという点では同じなのですが、提供するサービスの中身は天と地ほどの違いがあります。」
普通の場合、一般の人がこういう視点で税理士を見ることはありません。
税理士なんてみんな似たようなものだろう、と考えるのが通常でしょう。
または
「税理士の個人的な性格によって多少の違いくらいはあるのだろう。」
程度にしか思っていないかも知れなません。
つづく