青春の彷徨、新宿ゴールデン街―無頼に生きる、がテーマだったあの頃―Ⅰ
いろんな「離れ」があっても、テレビ離れ、消費離れ、ギャンブル離れ、煙草離れくらいはかまわない。
世の中の流れを見ていれば、その方がいいんじゃないの、とも思います。
今の若い人たちが、かつての私のように酒を飲んだくれて、無理に「無頼」を気取る必要など全くありません。
ただ、特に男の子であれば、多少なりとも酒の場での人生修業も意識してもらいたいとも思うのです。
時に「恋愛」に敗れて飲む苦い酒もまた人生に深みを与えてくれるものです。
時代によって「○○離れ」という現象が起こってくるのは理解できない訳ではないが、私の勝手な言い分を聞いてもらえれば、「酒」や「恋愛」は人生の必須アイテムです。
これらなくしては、生きていることに潤いも彩りもなくなってしまうではないか、とおじさんは思うのです。
そもそも、若い健康な男女に「恋愛」からあまり距離を置かれては、人類の存亡にかかわるのではないか、と危惧する訳です、先輩たちは。
という訳で、「○○離れ」というキーワードで語られることが多いのが今の若者たちではあります。
しかしながら、時代背景や志向性の変化などによって「離れ」ていいものと、やっぱりそれからだけは「離れ」ないでよ、と言いたいものがあるのです。
60過ぎた親父のたわごとではありますが、多少なりとの耳を傾けてもらえれば幸いです。
おしまい