義理人情の世界と現代経営―ウエットなしがらみをいかに断ち切るかは大きな課題―Ⅲ
業績回復、基本の基3番目と4番目。
3、どうやったらできるかを考える。
アイディアをだしたならば、当然それがどうやったら実現できるか考えます。
全体的なグランドデザインを引くといってもいいかも知れません。
大まかにどんな手順でどんなふうに進めれば実行可能かを考えるのです。
ここでは「あれが無理かも・・・」とか「あれが難しいだろうな・・」とか「あれについては全然知識が無いしな・・・」とか考えてはいけません。
できないかも・・・・という「壁」を考え始めたらきりがありません。
ネガティブ思考はなしにして、どうやったらできるのかだけを大雑把に考えるのです。
4、事前の研究、準備を進める。
大雑把な方向性、やり方等が決まったとしても、現段階ではこちら側にはそのやるべきことに対して、知識的にも技術や道具などにしても十分には揃っていないはずです。
ということは、当然何を準備するべきか、どういう予備知識が必要か考えることになります。
真面目な人が多い日本人は、ここず「とにかく自分でまず勉強しなくちゃ。」と考えます。
それはそれでまっとうであり、いいと思うのですが、経営者は忙しくてほかにもやることはいっぱいあるはずです。
ここはちょっと発想を変えてもいいかも知れません。
場合によっては、自分で勉強したり、準備するよりも誰かに頼んだ方が早くて正確に目標に到達できる、ということも考えられます。
自分で勉強する、知識を身につけるということだけではなく、そういった外注に振りだす、外部ブレーンの知恵を借りる、といったことを含めて「事前の研究、準備」と呼ぶのです。
つづく