マイベストプロ

JIJICO powerd by マイベストプロ

  1. 女性管理職が企業に与える力

女性管理職が企業に与える力

カテゴリ:
ビジネス

「見て聴いて気付く」コミュニケーション力はマネジメントに必須

女性管理職が企業に与える力

3月1日の日本経済新聞第1面によると、国内上場企業の管理職に占める女性の割合は平均4.9%。欧米先進国に比べると女性管理職比率が低い日本ですが、一方で女性を登用しようとする動きが数年前から強くなっています。先日、野村ホールディングスは、真保(しんぽ)智絵執行役員が、傘下の野村信託銀行社長を兼務する人事を発表しました。信託を含む国内の銀行で、女性のトップが就くのは初めてとのことです。では、企業にとって女性を管理職として登用することに、どんなメリットがあるのでしょうか?

女性は一般的に「コミュニケーション能力が高い」といわれています。近所付き合い、PTA活動などでの他の保護者との交流など。個人差はあるものの、概して「お話し好き」な女性は、会話によって人との関係を築く能力が高いようです。マネジメントにおいて、コミュニケーション能力は有効に生かせるはずです。

同時に、女性の持つ繊細な感受性は、相手の状況を敏感に察知することができます。「見て聴いて気付く力」は、部下とのコミュニケーションに欠かせない力です。プレイングマネジャーが増えている昨今、限られた時間の中で部下との信頼関係を築いていかなければならない状況下で、女性ならではのコミュニケーション力は大きな武器になるでしょう。

女性管理職の存在は、女性全体の意識を変える

魅力的で精力的に働く女性管理職は、多くの女性社員の「モデル」になります。社内に素敵な上司がいれば、女性社員の多くが「自分もあんな風になりたい」と無意識のうちに感じることでしょう。こうした「モデル」の存在は、女性社員の目標として士気を高め、女性の働き方そのものに影響します。

日本でも、女性の有効活用を推し進めているようですが、現実には昇進して管理職になりたいと希望する女性そのものが少ないといわれています。周りの男性管理職から厳しさや役職の難しさが伝わり、自分にはできないと思ってしまうことが原因かもしれません。しかし、目の前に、家庭も育児も仕事もバランスを取りながら頑張っている女性管理職の存在があれば、「自分もいつかは……」というキャリアプランを描くことができます。世の中には、優秀な女性がたくさんいます。その人たちの力を開花させるためにも、女性管理職の存在は大きいはずです。

まだまだ男性社会の日本ですが、一部業種によっては、多くの女性管理職が活躍しています。当然、そうした中で働いている人たちにとっては、女性管理職の存在は別段、珍しいことではありません。このように「モデル」となる女性管理職の存在は、女性全体の意識を変える働きがあります。

女性管理職という新しい風がイノベーションを起こす

1986年に施行された男女雇用機会均等法の浸透により、ワークライフバランスをはじめ、男女平等参画のステージはしっかりと整ってきています。しかし、男女平等とはいっても、外見はもちろん、体力面、情緒面、感性など、現実には男性、女性共に時代を超えても変わることのない「特性」があります。

その異なる特性を、どう生かしていくか。そうした観点から考えると、男性ばかりに偏らず、バランスよく男女の管理職を登用することが有効的です。同じ事象に対して、男性と女性では捉え方が異なります。一つのことに対する考え方や感じ方の多様性を双方が経験することで、多くの気付きを得られるのではないでしょうか。マネジメントにおいても、その気付きが新たなアイデアに結びついていく可能性が広がります。

「新しい風を入れることで、イノベーションを起こす」。時代は、どんどんそんな風に変わってきているように感じます。女性管理職という新しい風を入れることで、多様性が生まれ、企業風土にも好影響を与えることができそうです。

〝気付き〟によって自発的行動へ導く接遇マナー講師

浜田純子さん(株式会社モアグロウ)

Share

関連するその他の記事

東京や大阪で広がる「在宅勤務」 新型コロナウイルスきっかけのテレワーク、メリットとデメリット、今後の行方は?

東京都の会見を受け、日立製作所などテレワークをさらに進める大手企業も出ており今後も拡大する傾向にあります。テレワークのメリット、デメリットは?収束後にも定着するのでしょうか。社会保険労務士の三谷文夫さんに聞きました。

三谷文夫

三谷文夫さん

労使ともに幸せになるための労務管理のプロ

新型コロナウイルス感染拡大を理由に解雇は不当か。休業の場合は?

コロナウイルス感染拡大を理由に解雇や休業を通知された場合、不当と言えるのでしょうか。2018年のリーマンショック時に活用された雇用調整助成金とは。社会保険労務士の神野沙樹さんに聞きました。

神野沙樹

神野沙樹さん

「活き生き組織」をともに作る社会保険労務士

中小・小規模事業主が活用できるコロナウイルス対策の助成金、資金繰り支援まとめ

新型コロナウイルス感染症拡大に対する自粛モードが広がり、多くの中小企業が影響を受けています。そんな中、国主導の中小企業支援策として資金繰り支援、助成金などが動き始めています。 さまざまな支援策がある中、これだけは押さえておきたいポイントをお伝えいたします。

鈴木崇史

鈴木崇史さん

店舗ビジネスの起業・融資・補助金・事業承継の認定専門家

「コロナよりも怖いのは人間だった」商品不足でドラッグストアの店員が疲弊。『カスハラ』の実態と対応策

SNSには、ドラッグストアやスーパーなどの店員からの「コロナよりも怖いのは人間だった」という悲痛な書き込みが増えています。過剰な要求やクレーム、迷惑行為などのカスタマー・ハラスメント対策について、社会保険労務士の室岡宏さんに聞きました。

室岡宏

室岡宏さん

「心のストレッチ研修」で人材を定着させる社会保険労務士

カテゴリから記事を探す

キーワードから記事を探す