ドキュメンタリー映画「パンク・シンドローム」:これは元気をもらえる映画ですよ!!
今回見た映画は、現在上映中ですが「奇跡の2000マイル」
オーストラリアの広大な砂漠およそ3000キロを踏破した女性の驚くべき実話を映画化したものですが、なんとも言えない映画でした。
人間関係がどうにも煩わしく、どこにいても居場所のない女性が、ふと思いついたのがラクダを調教し、それを連れて約3000キロの砂漠を横断しようという、考えてみりゃ無茶な冒険。
予告篇はこちら
もっとも「冒険」などと言うものは、そもそも無茶なことに決まっていますが、それにしても砂漠を横断なんて・・・。
ただ、彼女の冒険は「冒険」ではなく、むしろ自分自身を見つめる旅だったようです。
幼い頃に母親が自死し、その後父親から見捨てられたような感じで親戚の家にもらわれていく。
自分自身の存在感や尊厳自体がはがされていくような体験は彼女自身の生きていく実感を奪い取ったのかもしれません。
酷暑の地で生存ぎりぎりの体験を通して、もしかしたら生きている実感を味わいたかったのでしょうか。
実話なのでご本人にお話を聞くのが一番なのでしょうが、なんだか永遠に続くかのような砂漠が彼女の人生を象徴しているようでした。
ネタばれになってはいけないのでストーリーすべては書けませんが、「生と死」「生きていくことと死んでいくこと」を身体を使って実感させてくれるような映画でした。
興味を持たれた方はゼヒどうぞ。
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