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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

ドキュメンタリー映画「パンク・シンドローム」:これは元気をもらえる映画ですよ!!

2015年5月6日 公開 / 2015年5月9日更新

テーマ:「こころ」を描いたこんな映画

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

この映画は、ホント、元気をもらえる映画でした。
知的障害者4人のメンバーで結成されたフィンランドのパンクバンド「ペルッティ・クリ­カン・ニミパイヴァト」を追ったドキュメンタリーです。

ペルッティ・クリ­カン・ニミパイヴァトっていう舌を噛みそうなバンド名ですが、本当に活躍しているのです。

知的障害者の活動だから注目を集めるわけではなく、
注目は彼らのアナーキーで純粋な生き方。
その自分らしい生き方の表現の一つとして「パンクロック」があるわけです。

例えばその歌詞。
「精神科施設のメシはまるで豚のエサ」
「いつかグループホームを爆破してやる」
「少しばかりの敬意と平等が欲しい」
「権力者はペテン師だ 俺たちを閉じ込める」など
施設や社会への不満を、直截に強烈な歌詞としてぶつけてきます。

私は以前障碍者方々と関わってきたのですが、その中でひときわ印象に残っている方の一人がいます。
その方はSさん。

車いすと知的障害の重複障害者でしたが
自分の住む地域の駅に、エレベーターがないことに疑問を持ち
会社に抗議し、地域の方に働きかけ、社会問題として認識してもらい
見事、駅にエレベーターの設置を実現させました。

ある意味「戦う障害者」だったのですが、
そのぐらいのエネルギーがなければ、常に受け身で福祉にお世話になる存在としてしか、
地域の人にも、また自分自身をも認識できなくなるのではないか、と思いました。

自分のできることで、自分自身の存在をアピールし、
「少しばかりの敬意と平等」を手いれることは当然の権利だと思いますね。

それはもちろん、身体や精神的な障害に閉じ込められた人々だけでなく
自分自身の殻や世間と言う常識や
固定観念に閉じ込められ自分自身の存在を殺している、
私たちをも含むすべての人にとっての権利だと思います。

そのことを思い出させてくれた彼らの、そしてこの映画に感謝しました。

さぁ、俺も頑張るぞ!

公式サイトはこちらから
http://punksyndrome.net/intro_story.html

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