自閉症に対する無理解が引き起こした悲劇 「彼女の名はサビーヌ」
日本でも最近「エナジードリンク」と呼ばれるような清涼飲料水が流行ってきました。
成分にカフェインやアミノ酸やハチミツ、生薬エキスなどが含まれていることはあっても、
いわゆる栄養ドリンクのように指定医薬部外品もしくは第3類医薬品や第2類医薬品ではなく、
あくまでも清涼飲料水なので、
「肉体疲労時の栄養補給、滋養強壮に」などの効能は一切表示できません。
ですが、何かこれを飲むと元気が出てきそうなイメージのフレーズを使って宣伝されていますね。
しかしそのエナジードリンク、実は効能どころか大変なリスクもあることが研究で発表されました。
米国エール大学のCAREプロジェクトの研究グループが、
「エナジードリンクを大量に飲む子どもは注意欠如・多動症(ADHD)のリスクが7割近く高まる」と指摘したのです。
研究グループは、中学校12校1649人の生徒を対象に
「エナジードリンクを含め砂糖を含むソフトドリンクの注意欠如・多動症への影響」を調べるたのです。
するとその結果は
「砂糖入りのソフトドリンクを飲む本数が1本増えるごとに、注意欠如・多動症のリスクは14%増加した。
中でもエナジードリンクは注意欠如・多動症のリスク増加に強く関わっていた。
なんと、そのリスクは66%高まっていた」と言うものでした。
これは見のがせない数字ですね。
さらに詳しい検証と研究が必要でしょうが、
ADHDを含む発達障害が単に器質的な原因や遺伝を原因とするものだけではなく、
環境要因や生育環境にも大きく左右されることが指摘されている現在、
子どもたちを取り巻く環境のリスクを確かめる研究は急務だと言えるかもしれません。
今後の研究報告を待ちたいものです。