自閉症の青年を草なぎ剛が演じたドラマ「僕の歩く道」
米国のミズーリ大学、獣医学部を中心とする研究グループが、 自閉症スペクトラム障害の子どものソーシャルスキルとペットの犬との絆の関係を検討する研究を行ったという報告がありました。
この研究では、70人の自閉症スペクトラム障害の子どもを対象として電話調査を行ったそうです。
すると、犬を飼っている家庭と飼っていない家庭に比べ、犬を飼っている家庭の自閉症スペクトラム障害の子どもの方が、ソーシャルスキルが高いことが明らかになったということでした。
特に、犬に限らずペットを飼う経験が、「アサーション(自分も相手も大切にしながら、自分の感情や意見などを適切に表現する能力)」の高まりに結びつくことが示されたという興味深い報告が。
確かにワンちゃんには、はっきりした支持を明確に与えるほうがこちらの意志が通じるので、自己主張する良い経験になるだろうし、またワンちゃんの甘えや感情を受け入れながら友好関係を築きあげる体験も、自己抑制する体験として役に立つでしょうね。
実はこれまでも研究報告という形ではなくても、経験的に犬などのペットとの関わりが自閉症児に良い影響を与えるということは言われていました。
今回の研究報告はそれをデータで裏付けた意味がありそうです。
例えばこういう動画など。
それにしても興味深い報告ですね。