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ディスレキシアの苦しみを知る本「読めなくても、書けなくても、勉強したい」

岸井謙児

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テーマ:発達障害を考える

「読めなくても、書けなくても、勉強したい  ディスレキシアのオレなりの読み書き」
井上智・井上賞子 著 ぶどう社


「ディスレキシア」という言葉を聞いたことはありますか?
日本語にすれば「読み書き障害」。
発達障害の中のLD(学習障害)の中核症状とも言えますが、「読んだり、書いたり、記憶したりすることが困難という脳の機能不全を指します。

症状は人によりさまざまで、「読めてもかけな」かったり、「なんとか書けるけど読むのはにがてだ」とか、「ひらがなは読めるけど漢字は全くダメ」、とか「見たら覚えられるけど、聞いた言葉は覚えられない」とか、色々だそうです。

これは脳の機能不全によるもので、本人の努力不足や意欲不足、ましてや怠けなどではありません。
でも多くの子どもや大人の方々が「読む気がない」「キチンと書こうとしない」「覚えようと言う気持ちが足りない」などの精神論で片付けられてしまっているのが現状でしょう。

この本は成人のディスレキシアである井上智さんが、まさしく命を振り絞るようにして紡ぎ出した言葉を奥様の賞子さんが文章として体裁を整えられて書き上げた本なのです。
そしてその苦しみを他の人にわかってもらえずに、いやむしろわからないように隠し続けて生きてこざるを得なかった思いをつづられています。

智さんは、この本の土台となる内容をホームページ『成人ディスレキシア toraの独り言』として公開されていますので、興味がある方は一度読まれてはいかがでしょうか。

ディスレキシアの方々の思いを知るには、とても参考になると思いますよ。

『成人ディスレキシア toraの独り言』

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専門家

岸井謙児(臨床心理士)

カウンセリング・オフィス岸井

カウンセリング暦35年。子供から大人まで、うつ・対人関係の悩み・発達障害・不適応・ひきこもりに関わる問題に丁寧に、かつ誠実に対応します。また全国から電話・スカイプなどでも相談を多数受け付けています。

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