自閉症に対する無理解が引き起こした悲劇 「彼女の名はサビーヌ」
「今朝、見ず知らずのお姉さんが訪ねてきました。お姉さんは、火星人でした」
というキャッチコピーの映画「音符と昆布」
いや、何も本当の火星人ではありませんよ。SF映画ではありません。
小さい頃に生き別れたお姉さんがひょっこり訪ねてこられたのですが、お姉さんは「アスペルガー症候群」だったのです。
よく当事者の文章などにもご自分を「異星人」であるというような表現をお見受けしますが、言わんとするところはなかなか現実の世間のルールや常識になじめない、ということなのでしょうね。
このお姉さん「かりん」さんも、独特の感覚や思考回路、行動力をお持ちです。
<開口一番「昆布茶漬けを頂ければと思います」と言い出すかりん。だが奇しくも朝食のメニューは昆布茶漬け。昨日から何も食べていないと言い、あっと言う間に平らげた。さらに干し椎茸の戻し汁をいれるとなおおいしいとアドバイスする始末だ。・・・・
・・・かりんは火星人と同じくらい、理解不能な女の子だった。
言葉を交わしても、会話が成立しない。滔々とウンチクを語る。散らかっていた部屋のあらゆる小物を、几帳面に色分けし整頓するという具合だ。廊下に紐を渡すと、持参してきた大量のポラロイド写真を吊るしたりしている。どれも街灯の写真だが、かりんにとっては「音符」なのだという。どうやら1枚欠けている街灯の写真を捜すためにこの家に来たようだが……。>
文章は公式HPより
さて、この二人がどうやって交流を深めていくか、それは見ていただくしかないのですが、
たとえ火星人であっても、こちらも同じ地球人という名の宇宙人。
宇宙にある星に、何種類の宇宙人が生息しているかわかりませんが、
同じ宇宙に住むう宇宙人として交流ができないわけがありません。
なかなか困難かもしれませんが、お互いの星のルールや常識を知ることで交流することは可能でしょう。
お互いの違いを乗り越える目に見える努力が必要とされる時代になってきているということでしょうね。