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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

松山ケンイチさんがADHD(?)の主人公を演じた映画「ウルトラミラクルラブストーリー」

2014年10月29日 公開 / 2020年7月20日更新

テーマ:発達障害を考える

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

松山ケンイチさん主演の映画「ウルトラミラクルラブストーリー」

この主人公は特に診断名を挙げられてはいませんが、
どうも映画の中のセリフや動きを見ていると、いわゆるADHDタイプの方だろうと推測されます。

とにかく落ち着きがない。
家の中は散らかしっぱなし。
というか、「片付ける」という考えが思い浮かばないよう。

色々な場面で、動き回って騒動を起こしてしまうのです。
しかし、決して悪意がある訳ではないことは彼を取り巻く周囲の人は良くわかっているので、
ハラハラ、イライラしながらも暖かく見守ってくれているようです。

昔はこういう人も、なんとなく地域の人が受け入れて
「ちょっと変わったやつ」程度で生活できたのでしょうね。

その中で主人公の水木陽人さんが
次のように東京から来た「大好きな町子先生」に手紙を書いたシーンがありました。

「小さい頃から頭の中でヘリコプターがバッサバッサ飛んでた。
大人になって検査してわかったけど、
そこらへんの人と違う脳みそだからなんだと。

織田信長と同じ脳みそだから自身もて、と医者に言われた。
脳みその配線が人と違うんだと。
間違っているわけではなくて、違うだけなんだと」

織田信長と言えば、(本当か嘘か、会ったことないので知りませんが)ADHDだったと言われているので、
多分、主人公の陽人さんもそうなのでしょう。

ま、それはそれとして、映画のストーリー自体は、ある意味荒唐無稽なストーリーです。
しかし主人公の陽人さんの純粋さや子供のような純朴さは、とても惹かれるものがありました。

決して発達障害うんぬんをテーマに置いた映画ではありませんが、いろいろと考えさせられる映画でしたよ。

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