自閉症に対する無理解が引き起こした悲劇 「彼女の名はサビーヌ」
「空気を読む」という語句など載っていない辞書を持っている男子高校生の、あっぱれマイペース学園生活を描いた漫画「湯神くんには友達がいない」。
<写真はamazonより>
この漫画、以前から注目していましたが、巻を追うごとにエンジン全開、絶好調という印象です。
主人公の「湯神くん」は高校の野球部のエース。
ヒョンなことからキャプテンに選ばれてしまい、「集団に属す」なんて気すらサラサラない彼が集団をまとめる羽目に。
まとめられる野球部の仲間こそ、迷惑至極。
しかし、彼なりのこだわりと論理性、そして「暗黙の了解」など存在すら知らないマイペースな非妥協性で
「美しき誤解」をベースに日々が過ぎていきます。
・・・と、ここまで書くと、ん!?どこかで知っているようなタイプ・・・
そうです、作者の佐倉さんはそのことに触れてはいませんが、たぶん発達障害タイプ。
しかも出てくる登場人物に同じタイプのキャラもいて、にぎやかなこと。
特に野球部のエース湯神くんがなぜかこだわる「古典落語」に対して、さらに輪をかけてこだわる文芸部の「創作落語派」の財前くんというキャラがまたいい味出しています。
他の登場人物も含め、皆、愛すべき存在で、なんだか妙にうれしくなってしまいます。
しかしこの物語には、こういうマイペース一直線キャラと正反対の「人の気持ちが気になって身動きできない」タイプの高校生も登場します。
実はこれもまた私が良く現実でお出会いするタイプの方々です。
どうも最近は、「空気を読めないマイペース一直線」タイプと「空気を読みすぎて自分がわからなくなる」タイプの若者の2極分化現象が起きているような気がしますね。
最近の若者の見本をチェックされたい方は一度お読みになっては?
思春期・青年期・大人の発達障害・不適応等ならオフィス岸井へ
カウンセリング・オフィス岸井⇒ホームページはこちらから
電話:090-1243-9646 (お電話の際、「マイベストプロを見た」とお伝えください!)