【腹筋トレーニングの謎】腹筋トレーニングをしているのにお腹が凹まない・・なぜ?
こんにちは、姿勢改善トレーナーの八巻です。
今回は「運動に伴う痛み」についてのお話です。
スポーツやダンス・バレエなどをしていて、
腰の張りや痛みにお悩みの方もおられるのではないでしょうか?
スポーツなどで体をたくさん動かしている方で、
腰が痛くなってくるのは何が原因なのでしょうか?
そんなお話を今回はしていきましょう。
腰が痛くなるのは、腰の筋肉が無いから?いいえ、違います!
その原因では?としてよく考えられがちなのが、
腰の筋肉が弱いのでは?という事です。
私自身の経験・指導をしてきての経験からすると、
体を積極的に動かしているような人が
腰の筋力が弱くて腰が痛くなっているケースはほとんど出会った事がありません。
むしろその逆で、
腰を反る動作が必要以上に強く、
腰回りの筋肉の過緊張が続いて張りや痛みが生じているケースがほとんどです。
腰の筋肉を使いすぎているのですね。
ですからそういう人は、
間違っても腰を鍛えるような背筋のエクササイズをやってはいけません。
より腰の張りや痛みが増幅してしまいます。
運動で腰の張り・痛みが出る人は、
運動時の体の使い方を見直してみよう!
運動時に腰が痛くなる人は、
腰に負担のかかるような動作で運動・競技をしてしまっているので、
現状の自身の体の使い方を改める必要があります。
パフォーマンスアップの観点からも、
腰が痛くなるような体の使い方を改善していく事は
非常にメリットが多いのです。
具体的にどこをどう改善していくのかというのは、
その人の動作の特徴や競技特性によっても違いがあるので
なかなかこちらでは書き切れませんが、
(気になる方はこちらもご検討ください)
腰が痛くなる人が総じて改善が必要な動作は、
股関節や肩甲骨まわりの動作
です。
①股関節から体を起こせないから、腰から動かしてしまう。
前屈みの姿勢から体を起こすような時、
こういう時は体の後側の筋肉を使い、
背骨や股関節を使って体を起こすのですが、
この時に股関節から起こす動作を上手く使えないと、
腰から反ってしまいます。
股関節の動作が上手く出来ないと言うよりは、
腰から体を起こす事が身についてしまっていると言う事も出来ます。
お辞儀から戻す時に、元の姿勢に戻せるか?
その動作の傾向がわかりやすく出るチェック法があります。
座ったところから前へお辞儀します。
この時、頭~骨盤までが一体に前屈みになっていきます。
骨盤が普段から後傾気味の人は、
この段階で骨盤が前傾しきれないのですが、
前傾したところから元に戻すとき、結構多くの人が
骨盤が前傾したまま腰から体が起きてしまうのです。
この動作は横で丁寧に「こうだよ」とサポートをしても、
最初はどうしても腰から起き上がってしまう事も多い、
とても頑固な動作だったりします。
体をこのように動かす時に必要なのが実は股関節の動きです。
このように座っているところから、股関節を起点に前屈をするとこうです。
座ったところから前屈みになるとき、
骨盤はもちろん前へお辞儀をします。
ここから元の姿勢に戻る動作は「後屈」ですから、
骨盤も今度は後へ起き上がる動作が必要ですよね?
しかし、普段姿勢を良くしようと背中をピシッとし過ぎていると、
骨盤はなかなか起き上がってくれなくなります。
それで強い背中の方が先に反り返ってしまうのです。
頭と背骨・骨盤が同じ方向に動く意識を持ってこんな動作をしてみることも一つでしょう。
②胸部の動きが硬いから、腰から動かしてしまう。
股関節の動作とともに、肩甲骨周辺の胸・背中まわりの動きが硬くても、
腰に負担がかかってきます。
多くの現代人は座っている事が多く、それによっていわゆる「猫背」になりがちです。
これで股関節も硬くなるのですが、
背中が丸まり胸のあたりから反る事が出来なくなってきます。
背骨は頸・胸・腰とそれぞれ続いていますが、
胸の部分は一番反りづらくなりやすいです。
それはあばら骨があるためです。
胸がストレッチされるように体を反らせていくと、
背骨が胸のあたりからも反る事が出来ます。
すると上下の部位も無理がかかりにくいのです。
あばら骨のすき間を拡げるストレッチをこれまでにもご紹介していますが、
それはこういう所に活きてくるのですね。
という事で、ここまでスポーツやダンスなどで腰が痛くなる人についてのお話をしてきました。
結論として、そうなりやすい人は
・腰が痛くなるような体の使い方をしている。
・股関節が上手に使えない体の動きになっている。
あばら骨・肩甲骨まわりが硬く、背骨が限定的にしか反れない。
こんなところが挙げられます。
腰の負担を減らす・腰をまもるためには、
股関節の正しい動かし方を習得する事が大きなポイントになるでしょう。
今回は以上です。
また股関節のお話は続けていきますので、
お楽しみに。