マナーうんちく話342≪マナー美人⑨「旅館のマナー」≫
我が家の庭に、剪定を終えたばかりのピンク色の山茶花が咲き始め、多くの花が枯れた今、晩秋の彩りを添えてくれています。
ちなみに山茶花はツバキ科の植物ですから椿と大変良く似ていますが、花の散り方に大きな違いがあります。
椿は花ごと落ちますが、山茶花は花弁が一枚ずつ散ります。
また山茶花の葉はギザギザがあるので、これも大きな特徴です。
花言葉は「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」ですが、さらに花の色によりことなります。
ピンクの山茶花は、他の花が枯れても負けずひたむきに咲くので「永遠の愛」という花言葉が付けられています。
白い花は、冬の風に吹かれても愛らしく咲くので「愛嬌」です。
そして赤色の山茶花は、目立つ色ですが、控えめでどこか寂しそうに咲くので「謙譲」の言葉が添えられています。
以前大ヒットした演歌で「山茶花の宿」をご存じの方も多いと思います。
「赤く咲いても冬の花」というフレーズがありますが、切なくも悲しい不倫の歌だと思います。
今でこそ不倫は珍しくないですが、この曲が大ヒットした昭和の57年頃はほとんど浸透していません。
おそらくこの女性は大変しとやかな人妻だったのではないでしょうか・・・。
ところで日本人好みの「しとやかな女性」とはどのようなイメージでしょうか?
〇立ち居振る舞いが穏やか
〇物腰が柔らかい
〇素敵なほほえみを有している
〇姿勢が美しい
〇心にゆとりがある
〇芯が強い
〇聞き上手
〇教養がある
〇おっとりしているが何となく品がある
〇一緒にいて心が和らぐ
〇洋食にせよ和食にせよ、食べ方が美しい
〇物静かで、清楚な感じが漂う
〇言葉遣いが美しい
〇控えめで、どちらかといえば相手をたてる
等などがあげられると思いますが如何でしょうか・・・。
日本では昔から、女性の清らかさや美しさを称える言葉として「大和撫子」や「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」などがありますが、いつの時代でも、しとやかな女性は、男性からも女性からも好まれるようですね。
また今でも女性をほめる時には「おしとやか」という表現が使用されます。
もっとも文化の違いがあるので、外国人にはうけるかどうかわかりませんが、日本では、今でも魅力的であることは間違いないと思います。
では、このような考え方はいつ頃から生まれたのでしょうか?
次回につづきます。