マナーうんちく話1756《高齢期を「幸齢期」に彩る人生設計のメリットとポイント》
日本が人生100歳時代を実現できた理由を改めて考えてみましょう。
戦後間もない昭和22年(1947年)に日本人男性の平均寿命が50歳を超え、それ以後どんどん伸びていくわけですが、当時の日本人の平均寿命は先進国の中でも最下位クラスでしょう・・・。
不幸な戦争を経験したわけですから無理もないことだと思います。
しかし終戦後の日本人は立ち直りが素晴らしかったと思います。
持ち前の勤勉さで一生懸命働き、学び、先ず経済を立て直し、物質的豊かさを得ることができました。
戦後の飢餓状態から食料を豊富にすることで栄養状態が良くなりました。
さらに世界に先駆け医療制度を充実させます。
国民皆保険制度、国民会介護保険制度などです。
加えて医療技術の進歩も素晴らしいものがあります。
国民の健康に関する関心度も非常に高まりました。
これらを実現できたのは日本が戦後平和な社会を築き上げたからで、これにいくつもの要因がかみ合って世界屈指の長寿が実現できたわけですね。
世界に誇ることです。
だったらこれを前向きに捉えないのはあまりにももったいないことです。
多くの課題や問題があるにせよ・・・。
人生100歳時代を前向きに捉える哲学めいたものは必要不可欠だと考えます。
長寿を前向きに捉えるということです。
前向きに捉えるということは、山積する課題に目を背けて無理やりの明るくふるまうということではありません。
無理やり明るく、元気にふるまって豊かな高齢期になるという根拠も保証もないでしょう。
誰しも順風満帆ということはありません。
多かれ少なかれ直面する不安や困りごとや心配はあります。
先ずは現状を直視して、それを受け止め、事実を正確に把握し、その上で人生設計を行い、前向きな目標に向けて一歩を踏み出す勇気が大切だと思います。
現実を把握したうえで、じゃあ、これからどうしようか?
なにができるか?
なにがしたいか?
そしてどうすれば豊かになるか?
このようなことを考え、行動にうつすことがポジティブシンキング(positive thinking)だと考えます。