マナーうんちく話1782《「万歳」と「手締め」、どう違う?②》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:冠婚葬祭のマナー

前に触れました「手締め」にはたいへん古い歴史があり、日本の最初の歴史の本である「古事記」の「国譲り神話」が起源だといわれています。

国を譲る時に手を打って譲ったそうですが、「神道の国」日本には、古来手を打つ習慣が存在していたのですね。

手を打つとは拍手ととらえて頂ければいいでしょう。

ちなみに神社にお参りするときの作法は神社や地域性が濃いように思いますが、神を拝むとき「両手を打って音を立てる礼拝の作法」が拍手と認識されたらいいでしょう。
神道では神社や神棚など神に拝する際に行います。

また手締めのことを「手打ち」とも言いますが、「結束を固めてみんなで頑張ろう」「仲間として打ち解けよう」の意味です。

恐らく手を打つということは、武器を所持していないということを表現するために、パンと手を打ち、両手を広げたのでしょう。

西洋の挨拶に「握手」がありますが、手を握り合うことで手の中に短銃やナイフを隠していないことを証明することに起因している点と似ていますね。

ところで「手締め」と「万歳」どのように違うのでしょうか?

手締めには《マナーうんちく話》でもふれているように「一丁締め」「一本締め」「三本締め」がありますが、これは行事が無事に終了したこと、行事が丸く収まったことへの感謝と、それを祝うとともに労うことを目的として、威勢のいい掛け声でもって手を打つことです。

一方「万歳」はおめでたい時、嬉しい時、発展などを祈念するときに唱えられます。

最近では「万歳」も「手締め」も嫌がる人が増えてきた感がありますが、いずれもこれらを全員で元気に行うことで色々な効果が期待できます。

〇組織の一体感が強まる。
〇場がより盛り上がり、慶びの感情が強くなる。
〇全体的に勢いが増すなどです。

もともと日本は「和を尊し」とする国です。

まもなく「平成」という元号が終わろうとしていますが、もともと日本は国家として世界屈指の長い歴史を有し、元号の数も「大化」から「平成」まで231とも247ともいわれますが、いずれにせよ世界一です。

名前の決め方にもいろいろと決まりごとがあるようですが、例外なく国の平和を願う意味が込められている気がします。

国が平和ということは家庭や地域や組織において和が保たれるということでしょう。

時と場合に応じて「乾杯」「万歳」「手締め」はできれば積極的に行い、職場や会の連帯感が強くなればいいですね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

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