マナーうんちく話498≪うかつ謝り≫
称賛やお世辞は少し難しいと思いますが、すでに触れた「先手必勝の挨拶」や「聞き上手」になれれば自然に身についてくるでしょう。
難しいということは効果が大きいということにつながるスキルだと思います。
ただし、「ほめる」ということは、単なる小手先のテクニックではありません。
根底にあるのは相手に対する関心の深さです。
相手の話をきちんと聞き、相手の良いところを正しく把握する努力は大切にしてください。
うわべだけでは良好な人間関係は築けないということです。
ちなみに、お世辞は褒める代わりに代償を求めますが、相手にとってお世辞か称賛かは解りません。
しかしいずれも気分が良くなります。
いいところを見てさりげなく褒め言葉を口にして下さい。
具体的に相手のいい点を言葉に出すことは、大きな効果が期待できます。
以上を相手と一生付き合う気持ちで、マメに発揮することが大切です。
相手に好感を与えれば「また会いたい」と相手も思ってくれます。
加えて「人作りのポイント」は相手に関心を持ち「ギブ&ギブ」です。
ギブはお金や品物ばかりではありません。
お役立ち情報や、素敵な笑顔や、褒め言葉をプレゼントする手もあります。
そして相手から「この人と共に仕事がしたい」「この人となら楽しく出来る、信頼できる」と思ってもらうことです。
小手先のスキルより、先ずは感謝の心、尊敬の心、優しさ、忍耐力、気力や体力、使命感等の人間力を磨き、その上に経験や専門性が加われば理想的です。
いつの時代でも誠実に、正直に、真面目に、前向きに一生懸命仕事に取り組んでいる人を職場仲間は放っておかないと思います。
加えて上に立つ人ほど、部下の可能性を信じて、たたえていける人になっていただきたいものです。