マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
最近は周囲を見渡してもひとり暮らしの人が増えてきましたね。
超高齢社会の大きな特徴は独居高齢者が多くなることですが、最近は若者の一人暮らしも珍しくなくなりました。
また家族でも圧倒的に核家族が多くなりました。
ちなみに「核家族」とは、社会における家族の形態の一つで夫婦のみの家族や、夫婦とその未婚の子どもで構成される家族です。
子どもが結婚して所帯を持ち、親世帯と一緒に暮らす「大家族」はめっきり少なくなった気がします。
「2世帯住宅」というスタイルが流行しているようですが、台所もトイレも玄関も全く別設計が多いようですね。
つまり結婚しても親世代との交流は日常ではほとんどなく、冠婚葬祭時のみの付き合いが多くなりました。
しかも結婚や葬儀が発生しても、二人だけの結婚式とか入籍だけ、加えて家族葬の増加となれば、伯父(叔父)や伯母(叔母)との付き合いはほとんどなくなり、「無縁社会」や「孤独死」や「無縁仏」といった言葉が流行する羽目になります。
だから冠婚葬祭時で、たまに親族との交流が生まれれば、改めて世代間の違いや文化や風習の違いに戸惑うことになります。
できれば避けて通りたくなりますが、それは最後の手段です。
できる範囲内で前向きにかかわってください。
2回に分けて、「こんな時にはこんな対応を?」という例を挙げておきますので参考にしてくださいね。
【夫の実家へ帰省。どうする?】
●毎回、帰省するときには手土産が必要ですか?
夫に限らず、妻の実家もそうですが、夫婦の身内は、自分たちにとってもとても大切な人です。
従ってそのつど土産は渡したほうがいいでしょう。
加えて、義理の父母、さらに祖父母等、相手の好みに合った個別のプレゼントがあればなおいいですね。
その時には予算が多少オーバーするかもしれませんが、長い目で見れば、それをはるかに上回る効果は期待できると思います。
渡すときは、挨拶が済んで、相手の目を見ながら、名指しで、日頃の御無沙汰や感謝の言葉を添えて、笑顔で渡してください。
心がこもっているということが何より大切です。
次回に続きます。