マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
このたびの大雨により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
そして、くれぐれもお身体にご留意され、早い普及をされますようお祈り申し上げます。
西日本を中心とした、数十年に一度とされる記録的な大雨による被害の甚大さに、目を疑った人も多いと思います。
大雨が収束しても、殆どの人が生活や経済の影響はさけられないのでは・・・。
一日も早い普及を望むところです。
7月7日は二十四節気の一つ「小暑」でしたので、本来は時期的には「暑中見舞い」の話題に触れるところですが、その前に取り急ぎ「水害御見舞いのマナー」に触れてみたいと思います。
親族、知人、友人、先輩、お世話になった人、取引先の人が水害などの災害にあった時には、先ず、安否や被害状況を確認してください。
現在は文明の利器があるのでそれを上手に利用されたらいいでしょう。
ただすべての人がスマートフォンや携帯電話を使用しているとは限らないので、不明な場合は現地の警察などに問い合わせをして、情報を収集しなければいけない場合もあるかもしれませんね。
そして連絡が取れて、相手が困窮している様子が確認出来たら、相手が何を必要としているかを尋ねて下さい。
予期しない出来事に相手は大きなショックを受けています。
できる限り相手の立場に立って、「私どもにできることがあれば遠慮なしにお申し付けください」と援助を申し出るのがお勧めです。
「安否確認」⇒「相手が必要としている援助の申し出」がいいと思います。
また災害時は何かとお金が必要になりますので、現金は喜ばれるでしょう。
たとえ相手が目上への人でも、現金を贈ってもいいのが災害見舞です。
お見舞金は、相手との関係や自分の財布事情、また相手の被害の程度などを考慮して決めて下さい。
水引も熨斗もない白い封筒に「水害御見舞」と表書きされたらいいでしょう。
差出人の名前はフルネームにしてくださいね。
ちなみに災害見舞は「お返し」は不要です。
お見舞いに伺うのがベターですが、都合によりそれが不可能であればお見舞い状を出されたらいかがでしょうか。
またお見舞金を郵送する場合は、お金を入れた白い封筒を、お見舞い状を添えて、現金書留用の封筒に入れて下さい。
お見舞い状は、通常と異なるので前文は不要です。
災害を知った驚きとともに、心配する言葉、そして「心ばかりのしるしを同封させていただきました」、そして再度お見舞いの言葉を添えた文面がお勧めです。
上手に書くよりも、思いやりがある御見舞いの言葉を主に、心を込めて書くのが一番いいと思います。