マナーうんちく話１６２５《今流の男の礼儀作法⑧「好感の持たれる身だしなみ」》

2018年2月27日

テーマ：マナーの心得

コラムカテゴリ：スクール・習い事

日本のメンズファッションの高さは世界屈指だと思いますが、一方で「クールビズ」「ウオームビズ」の影響でしょうか・・・

ビジネスシーンでも首をかしげるような身だしなみの人も珍しくなくなった感があります。

「人は見た目が大切」ということは女性も男性も同じだと思いますが、これには昔からいろいろな考え方があります。

「男は見た目が一番」という人もいれば、「男は外見より心」と思っている人も多いと思います。

しかし第一印象が健康的に見えるということは、様々な面においてプラスに働くでしょう。

「健康的」とは筋肉隆々の運動選手のイメージではなく、身だしなみ、姿勢、表情が全体的に良好であるということで、「格好いい」ということです。

日頃から睡眠、栄養、姿勢などに留意していただくとともに、次のことに気配りしてください。

〇身だしなみ
ファッションが自分目線であるに対して、「身だしなみ」は相手視線です。
つまり相手がどのように感じるかですが、感じ方は職業や年齢や価値観などにより異なるでしょう。往々にして清潔感、さらに機能性、場の雰囲気等にマッチすることが大切です。

また着るものも大切ですが着こなし方も大切です。
似合っているものを、ビシッと着こなしてください。

〇髪型
最近は理容室のみならず美容室を利用する人も増えてきているようですが、時代に流れでしょうか。いずれにせよ髪型は第一印象に大きな影響を及ぼします。

〇スキンケア等
男性化粧品の種類も増え、気軽に利用できるような環境になったことは素晴らしいことです。ひげや鼻毛、まつ毛、爪、フケの手入れもお忘れなく。
特にひげは男性が青年期になるとほとんど毎日付き合うようになり、以後一生続くものです。面倒なだからこそこまめな手入れが必要かも・・・。

〇匂い
口臭や体臭は年齢とともについて回るようになります。
ちなみに「匂い」は不快なもので「香り」は心地よいものです。
相手を不快にさせないことです。

〇靴
靴や靴下は意外に盲点になりやすいものです。特に入念な手入れをお忘れなく。

〇その他
スーツのしわや汚れ、ボタン、ネクタイの結び目、ベルト、ポケットの中身、小物、手帳、財布、カバン等にも気配りしてください。

身だしなみが整ったら、次に姿勢と表情をもう一度チッエックしてください。
いくら身なりを整えても、表情が伴わなかったら、もったいない限りです。

美しい姿勢に笑顔は第一印象に大きな影響を与えます。
加えて見た目が良くなれば、それに会話がどのように伴うかも大切です。

日本は物がとても豊かですから、身だしなみに関しては、その気になれば比較的簡単に整えることはできるでしょう。

問題はそれに立ち居振る舞いや会話がどのように伴うかです。
これは一夜漬けでは無理でしょう。

つまり格好良くなるには日頃の努力が大切だということです。
それなりの場数を踏み、日常の生活を充実させる努力も大切にしてください。

日本でも男性のタキシード姿をよく見かけるようになりましたが、普段がいい加減なら、いきなりタキシードで決めても難しいものです。