マナーうんちく話453≪冬来りなば春遠からじ≫
今回は忘年会で、参加者としてどのように振舞えば良いのか?について触れておきます。
忘年会は、いろいろな面でその人の人柄や品格が出ますから、人を観察するにはもってこいの場ですが、逆に自分も見られているということです。
好感のもたれる振る舞いをしたいものです。
先ずは忘年会に参加する際の「服装」が気になるところです。
ポイントは和室か、洋室か、洋室の場合は着席か立食かにもよりますが、基本的には動作が容易にできる服装がいいでしょう。
和室においては正座が伴うので、少しゆとりがある服装がいいかも・・・。
ブーツは脱ぎにくいのでお勧めできません。
またミニスカートも考えものですね。
洋室の場合は、どちらかといえば明るい服装がいいと思います。
宴会は参加者全員で会場の雰囲気を盛り上げる義務がありますので、地味な装いより華やかな感じがいいでしょう。
さらにコートやマフラーは玄関に入る前に脱ぐことをお勧めします。
会が始まったら、「挨拶」はしっかり話しての顔を見ながら聞いて下さい。
「乾杯」はたとえアルコールが飲めなくても、最初はみんなと合わせてください。
飲めないのであれば、飲むふりだけで結構です。
そして乾杯がすんだらソフトドリンクに切り替えればいいでしょう。
乾杯の際、起立しなければいけない場合は、グラスを持ったまま起立しないでください。先ずは起立、そしておもむろにグラスを持ちます。
マナーには「一回一動作」の原則があります。
ちなみに乾杯の要領は、グラスを持つ⇒乾杯の発生の音戸とともに、グラスを目の高さまで上げる⇒周囲の人と目を合わせてほほ笑む⇒口をつける⇒発生の音頭を取った人に目を合わせ一礼する⇒グラスを置く⇒笑顔で拍手をする。
以上の順ですが、乾杯のポイントは笑顔を絶やさないことです。
但し和室の場合は基本的には座礼になりますから、挨拶も乾杯も座ったままでします。正式には座布団から降りて正座してします。
膝が悪い人はあらかじめ幹事に申し出ればいいでしょう。
但し和室でも挨拶は起立してしなければと思っている人が多いと思います。
従って冒頭のあいさつや乾杯の時には、幹事が「今日は和室ですから挨拶も乾杯も座った状態でお願いします」と、一声かけてあげればみんな納得されると思います。
酒が飲めない人は、乾杯が終わった時点でノンアルコールドリンクに変えてもらったらいいですが、たとえアルコールがなくても、明るくふるまうことをお忘れなく。
これはとても大切なことです。
ゲームやカラオケなどの「余興」は、なるべく前向きに参加してください。
ご馳走を楽しむこともいいですが、とにかくいろいろな人との交流を図ってください。先方から話しかけられるのを待つのではなく、こちらから仕掛けていくくらいの心構えが欲しいところです。
お開き時には幹事にはねぎらいの言葉を、上司にはお礼の言葉をお忘れなく。
このねぎらいやお礼の挨拶は、次の日に出社した時にも再度行ってください。
ねぎらいの言葉やお礼は何度あってもうれしいものです。
忘年会は様々な人間関係を築く絶好の場です。
加えて自分磨きの場でもあります。
前向きに望んでください。