まなーうんちく話798《月々に 月見る月は 多けれど・・・。》
七五三の時期になり神社がにわかに身近な存在になりました。
昔は栄養状態も悪く、医療水準も極端に低かったので疫病が蔓延したり栄養失調に襲われたりで、体力のない子供はある程度の年齢になるまで、一人前に育つかどうかわかりません。
神様だけがご存知なわけで、幼い子供は、この世とあの世の境にある存在だったわけですね。
だから何かと縁起を担つぐとともに、神様にお願いするわけですが、無事に七五三を迎えられるという喜びは大きかったと思います。
ここで「お宮参り」となるわけですが、そんな気持ちを神様に表現するわけですから真摯な態度で臨みたいものですね。
先ずはお宮参りに当たり心と体を清めます。
穢れや汚れを取り除き清浄にして参拝するわけですが、鳥居をくぐることから始まります。
「鳥居」は神様と人の領域の境界です。
従って鳥居をくぐるということは、神様の神聖な領域に入ることですから鳥居で一礼してください。
鳥居をくぐったら参道を進みますが、参道の真ん中は「正中」と呼ばれ神様が通る道ですから、参道では真ん中を歩かずに端を歩いて下さい。
本殿に行きつく前に水場があります。
手を洗い、口をすすぐ「手水舎(てみずしゃ)」です。
ここで手と心を清めるわけですが、右手で柄杓を持ち、水を汲みます。
手水舎での一連の作法は、最初に汲んだ水で行い、途中で水の継ぎ足しはしません。
右手で柄杓をもって水を汲んだら左手を洗います。今度は柄杓を左手に持ち替えて右手を洗います。再度柄杓を右手に持ち替え左手で水を受け、口をすすいでください。最後にお柄杓を両手で持ち残りの水を垂らして柄杓を洗います。
手と心を清めたら、神前に進んで「お賽銭」を収めてください。
いくら納めたらいいのか?気になるところですが、今までの感謝の気持ちを金額に換算すればいいでしょう。例えば今年は大変ご利益があったと思ったら少し余分に収めるとか・・・。
お賽銭の金額はこれから先の願い事よりは、むしろ今までにお世話になった感謝の気持ちを表れだと認識していただければいいと思います。
次回に続きます。