マナーうんちく話1523《履物をきちんと揃えてみませんか?良い生活習慣のお勧め》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

最近職場における「働き方」がクローズアップされています。
労働形態の多様化や、厳しい残業等でストレスを抱えている人は増えるばかりのようですね。

一方教育の場では「いじめ」「不登校」「暴力行為」が常に話題になります。
特に「いじめ」は、いじめにあった被害者ばかり表沙汰になり、いじめをする子やその親やクラスの担任教師の存在が見えてこないのがいつも気になります。

いじめを根本的になくするには、いじめに走る子を正さないと解決にはならないと思うのですが・・・。

しかし、子どもとのかかわりも大切でしょうが、子どもを変える前に、大人である親や教師が生活を改善する必要があると痛感します。

それに伴い、子どもとのかかわりも改善したらいいと思うわけです。

具体的には家族同士での挨拶の徹底。
おはよう、いってきまし、いってらっしゃい、いただきます、ご馳走様、帰りました、お帰りなさい、おやすみなさいなどの基本的な挨拶は互いに顔を合わせて行うようにしてください。

加えて家庭での振る舞いはとても大切です。
特に食事中は気を付けて頂きたいものです。

古今東西「生きることは食べること」ですから、食事の在り方は生き方に大きな影響を与えます。
だからほとんどのマナー教本にはテーブルマナーが取り上げられているわけです。

最近子どもを褒めて育む方法が優先されていますが、褒めるだけではいけないでしょう。
時には凛とした厳しさが欲しいものです。

長年いろいろな研修を担当して、ストレスに耐性のない若者が多すぎる気がしてなりません。勿論いい面も沢山あるのですが・・・。
だからちょっとしたアクシデントがあればすぐに萎えてしまいます。
温室育ちの人が増えてきたせいでしょうか。

子供の躾は外注に出さないで親が自ら行うことが大切だと考えます。

ところで躾の具体的例として、今まで箸使いに触れてきましたが今回は履物に触れます。

日本の住居は欧米と異なり部屋に入る時には、履物を脱ぎます。
従って日本の躾の基本は箸使いとともに、履物の脱ぎ方と揃え方に重きを置いています。

先ずは脱いだ履物をそのままにせず、きちんと揃える癖をつけてください。
玄関も、廊下も、トイレも・・・。
一人暮らしの人もぜひ試してください。
心が洗われます。

家庭の場合、子どもに家族全員の履物を責任もってそろえさせるようにしたら、社会人になって美しい花を咲かせることができるでしょう。
もちろんいじめにも走らないでしょう。
目先の躾を大切にするということです。

履物がきちんと揃えられる子は、数学や国語の成績がいい子と同じように「いい子」です。
このことを大人が正しく評価してください。
履物がきちんと揃えられるようになると、挨拶もできるようになるでしょう。

先ずは親が率先するのがお勧めです。
子は親を真似ますから、しばらくすれば子どもも履物をそろえるようになり会話も生まれてくるでしょう
言葉ではなく、行動で見本を示すことが必要です。
これらは、職場で新入社員教育に応用もできます。

箸使いにせよ、履物の揃え方にせよ、すべての基本は家庭にあります。
仕事も勉強も生活の一部です。

挨拶ができる、食事時の振る舞いがいい、玄関が整理整頓され履物がきれいにそろえられているような良い生活習慣からは、いじめ問題は発生しないでしょう。
仕事もさらにできるようになるでしょう。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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