マナーうんちく話1520《仕事の話は家庭でしないほうが本当にいいの?》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:親に身につけていただきたいマナー

晩夏から初秋にかけては朝顔が美しく咲き誇る時期ですが、小学校の夏休みの絵日記で朝顔を栽培した経験を持つ人も多いのではないでしょうか。

朝顔は奈良時代に日本に伝わり江戸時代にブームになり、盛んに品種改良がおこなわれた、なじみの深い花です。
家族そろって家庭で鑑賞した時代が懐かしいですね。

ところで時代は変わり、今では家庭には仕事を持ち込まず、オンとオフのメリハリをしっかりつけることが主流になってきたようですが、果たしてそれで家族がハッピーになれるのでしょうか。

いろいろな考えがあってしかりですが私は大いに疑問を持っています。

改めて質問です。
年齢にもよりますが、自分も含めて伴侶や家族の血圧や生活習慣病のチックをしていますでしょうか?

伴侶が薬を飲んでいる場合は、何の目的で、どのような薬を、どのくらいの期間飲むのか把握していますか?

一般的には食事の場で仕事の話はしないとされていますが、相手と時と場合によります。
夫が妻に仕事の愚痴をこぼすのは悪いことでしょうか?

伴侶には職場のことや仕事の内容は積極的に話すべきだと考えます。
なぜなら、家族には仕事や職場のことは全く理解できません。
だから話をしないと伴侶や家族の間に壁ができてしまいます。

特に、最近どうも家族間の仲が思わしくないと感じている人は、食事をともにしながら、職場のことや仕事の苦労話や達成感などを話してみてください。

夫が奥さんや子供にするのもいいでしょう。
娘や息子が親や祖父母にするのもお勧めです。
とにかく話さなければ始まりません・

これを繰り返すことで互いに理解が深まり、やわらぎ、険悪なムードが一掃されるかも。
特に親が子供に仕事の苦労や責任や達成感を話すということは、子供のキャリア教育にとって生きた教材になるでしょう。

「仕事の苦労は妻や子供にはわからない」、「年寄りに話しても無理だ」ではありません。
生活と仕事は別でもありません。

仕事で収入を得るから家庭生活があるわけですから、仕事のことや給料のことも前向きに話をしたほうがいいと思うわけです。
意外にストレスが緩和され、気分が爽快になるかもしれませんよ。

生活習慣が良くなると仕事も前向きになれます。
仕事に張り合いが出ると生活習慣もよくなります。
つまり仕事と生活習慣は、互いに補完関係にあるわけですね。
仕事と家庭は表裏一体だということを改めて認識してください。

学校ではいい先生で知られているのに、家では子供としっくりいかない。
職場では仕事師として自他とも認められているが、夫婦仲は最悪。
これではハッピーと言えませんね。

家族であれば、子どもの学校のことや、親の仕事のことを、親や子供はなるべく理解するようにしたほうがいいと思うわけです。
そのためには、とにかく心を開いて話をすることが一番です。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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