マナーうんちく話239≪バラ色の人生とマナー≫
今年は鰻のかば焼きを食す「土用丑の日」が2回あるので、鰻の需要はさらに高まりそうですね。
江戸時代の万能学者である平賀源内が鰻屋の主人から夏の売り上げ対策を依頼されるわけですが、それに対して「本日土用丑の日」と書いた垂れ幕を店頭に掲げて、鰻が売れるようにした策力は見事だと思います。
もともと「土用丑の日」と「鰻のかば焼きを食べる」ということには何ら因果関係はないと思いますが、その看板をあちらこちらの鰻屋で掲げれば、土用の丑の日に鰻を食べたくなるのが人の心理でしょう。
その看板が掲げられたのが1822年だといわれていますので、土用丑の日に鰻を食べる習慣は約200年も延々と続いているわけですが、鰻がもたらした経済効果は計り知れないと思います。
「マナーうんちく話」のコラムを書き始めて1500回を数えました。
鰻の200年に比較すればとるに足らない数字ですが、さすが1500回の回数を重ねればそれなりの効果は出ます。
全国各地の方と素敵なご縁をいただきました。
中にはマナーうんちく話を参考にしてくださっているプロのコピーライターもいらっしゃいます。
研修会や講演会講師の依頼が大幅に増えました。
コラムがご縁で講演を行うわけですが、それがご縁でそこから新たな依頼が来るというのも多々あります。細かくは数えていませんがトータルすれば恐らく1000回近くになっていると思います。
新聞、テレビ、FM放送、ケーブルテレビ、雑誌、広報誌、機関紙等に取り上げられる回数も大幅に増えました。
中央や地方のテレビ局や新聞社からの専門的な問い合わせが増えました。
そしてコラムをお読みいただいた個人の方からの問い合わせも後を絶ちません。
ささやかながら人様のお役に立てているという満足感や充実感が得られます。
私と同じようなセカンドライフを描きたいので相談に乗ってほしいという依頼も結構あります。
多くの人が座右の銘にしたいと希望するトップクラスに挙げられる諺に「継続は力なり」
がありますが、まさにこの諺が実感できるようになります。
「何事にもあきらめずに持続すれば必ずや成功する」という意味で使用されていますが、ただやみくもに続ければいいものでもないと思います。
やり方は人それぞれでしょう。
若い人はとりあえず持続すればいいと思いますが、それなりに年を重ねた人は単に持続すればいいというわけにはまいりません。
「地道な努力」は必要不可欠だと思います。
加えて、「感謝の気持」を持つことも大切です。
そしてできればやり方に「知恵」と「工夫」が大切だと痛感しました。
知恵を出すには知識が必要です。
つまり継続には「日々勉強」が大切だということです。
さらに芽が出るには時間が必要です。気を長く持つのもお勧めです。
こうして継続された行為はやがて力になります。
継続した結果、自信が付き、人として豊かになった気がします。
「努力に勝る天才なし」と言われますが、努力するには「好きこそものの上手なれ」です。
継続できる好きなものを見つけ、自分を信じて、地道な努力は、長い人生を心豊かに過ごすうえで是非お勧めします。
私の趣味の一つに将棋がありますが、数々のタイトルを取った升田幸三名人位の言葉に「たどりきて未だ山麓」があります。
1500回になっても「まだまだこれから」という気持ちで、2000回を目指して、「人にとって本当に大切だと思うこと」を書き続けてまいりたいと思うわけです。
よろしくお付き合いください。