マナーうんちく話504≪あなたなら、どう答える?≫
そこにその人がいるだけで場が明るくなったり安らいだり・・・。
そんな光景を長年ホテルでの接客の仕事を通じて多く見かけました。
こちらまで心地良くなります。
ちなみにそのような人は、外見のみならず内面的魅力を有している人だと思います。
しかし世の中には外見はとても格好いいが、性格が暗い人もいます。
頭は良いが冷たい人もいます。
加えて社会的地位が高くお金持ちだけど、他者に対して配慮が出来ない人も珍しくありません。
人には優しくした方がいい。
思いやりの心を持とう。
このようなことは殆どの人がその必要性を認めます。
しかし実行できる人は少ないのが現状ではないでしょうか。
本当に品のいい人とは、自分が良いことと認識していることをさらっと実行できる人でしょう。
例えば公園にきて、そこで清掃業務に当たっている人を見かけたら「ご苦労さまです」と笑顔で挨拶が出来るとか・・・。
コンビニで買い物をして店員からありがとうございますと言われたら、すかさず笑顔でありがとうと言えるとか・・・。
電車の中で高齢者や身体に障害が有る人にさりげなく席を変わるとか・・・。
そして本当に品のいい人は、買い物をしてもレストランで食事をしても、店の人から本当に歓迎される人です。
高級フランス料理のレストランでも大衆食堂でも、真摯に食べ物に向きあい、美味しく楽しく食べることが出来、加えて食事が終われば「ご馳走様でした。美味しかったです。」とお礼のあいさつが店のスタッフにキチンと言える人です。
高い料金を払っているのだからと横柄な態度をとるのは感心しません。
売り手と買い手の間には上下関係は有りません。
さらに素敵なマナーを発揮しても嫌われる人もいます。
不思議に思われるかもしれませんが、自分がマナーに精通したら、相手にもそれを求めるとこうなります。
つまり自分の価値観を相手に押し付けるのは感心しないということです。
品がいいからと言ってお高くとまっていては相手に嫌われるでしょう。
結局、本当の品とは他人から好かれることかもしれませんね・・・。