マナーうんちく話1356《味噌汁や吸い物の美しい頂き方》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:和食テーブルマナー

洋食のテーブルマナーは30年以上、和食のマナーは15年以上あちらこちらで担当していますが、それぞれ質問いただく項目はほぼ決まっています。

和食で特に多いのが「吸い物」や「みそ汁」の品の良い食べ方です。
日本人にとって最もなじみの深い料理ですから当たり前と言えば当たり前ですが、意外に上品な食べ方を身に付けて実践できている方は少ないのではないでしょうか。

自信の程は如何でしょうか?
味噌汁や吸い物の品の良い食べ方は、いい面においてとても目立ちますので是非参考にして下さい。

早速質問です。
味噌汁の汁を先にいただくか、具を先に食べるか?

ポイントは汁や具を先にいただく前に、先ずは両手で器を以って香りを嗅いで下さい。

特に蓋つきで出された場合は、保温という目的もありますが、香りを味わってほしいとの願いが有るからです。

両手で椀を持ち上げ、左手を椀の底を支えて、お椀の横に右手を添えればいいでしょう。更にお椀と身体が平行になればなをいいです。

香りを味わったら出来る限り音をたてないように頂いて下さい。

汁と具を交互にいただくのがポイントですが、汁が少なくなったら品格が出ます。

顎をあげないようにして下さいね。
顎をあげるのではなく、お椀を傾ければ品の良い食べ方になります。
特にこの点には注意して下さい。
日頃から心がけることが大切です。

また汁椀を持ち上げて頂く時に箸の扱い方が気になるところですが、箸先を直接お椀の中に入れて飲めばいいでしょう。

少しはハイレベルになりますが「露切り」という言葉をご存知でしょうか?

汁椀の蓋をあける時に、蓋の内側に付着した水蒸気が垂れます。
だから蓋をあける時は「の」の字を書きながら蓋を開けて水気を切るわけです。

蓋つきの吸い物やみそ汁は、露切りをしながら蓋を開け、両手で器を以って、先ずは香りを嗅いで、その後汁と具を交互にいただくのがポイントです。

姿勢を正し、箸使いの基本に従い実践されたらとても美しい所作になるでしょう。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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