マナーうんちく話494≪和顔愛語≫
間もなくお盆ですね。
お盆は先祖の霊が里帰りする日で、各家庭ではご先祖様をお迎えする準備で忙しくなる頃です。
またお盆休みを利用して同窓会を予定している人も多いことでしょう。
懐かしい友や恩師にあえて楽しみなことです。
ところで同窓会に限らず、久しぶりに会った人にはどのように声をかけますか?
「やーしばらく」「久しぶり」「元気?」「ご無沙汰しています」等色々あると思います。
そして同級生に会う時と、恩師に会う時では言葉遣いも変わると思いますが、いかがでしょうか?
久しぶりに会った人に声をかけるポイントは、恩師、世話になった人、目上の人には敬意を込めて「ご無沙汰」を使うと良いでしょう。
無沙汰はある程度関わりを持っていない期間、つまり会ったり、手紙を出すことをしばらくせずにいることです。
従って「ご無沙汰しています」「ご無沙汰いたしております」は、本来は挨拶に行かなければならなかったのに、音沙汰なくしてしまったことをお詫びする意味が有ります。
ちなみに「音沙汰」とは訪れたり、便りを出したり、連絡したりすることですから、「音沙汰なし」ということは、情報が断絶したり連絡が途絶したりする意味になります。
一方「久しぶり」は、長時間会うことが無かったという意味で、友人や知人に気軽に使用する事が出来ます。
また、最初に「お」、最後に「です」をつけて「お久しぶりです」となれば、敬語として目上の人にも使えます。
「ご無沙汰しています」は目上の人、上司、恩師などで、「久しぶり」は知人・友人と覚えておけば容易く使え分け出来ると思います。
日本語はTPOに応じて使い分けが難しい面が多々ありますが、その分上手に使えば格好良くなります。
そして挨拶する時は、ややこしい文法にこだわるより先手必勝、つまりこちらから先に元気良く、はきはきと、笑顔を添えてすることです。
加えて時が経過して相手の名前と顔が一致しないような場合は、「お久しぶりです、お元気でしたか、平松 幹夫です」と、先ず自分の名前を名乗ることをお勧めします。
そうすれば相手も名前を名乗ってくれます。
プライベートでもビジネスシーンでも試して下さい。