まなーうんちく話1256《どう違う?「扇子」と「団扇」の文化とマナー》

平松幹夫

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テーマ:歳時記のマナー

【作られた目的が異なる扇子と団扇】

扇ぐという目的の小道具には「扇子」以外に「団扇」があります。
団扇は火をおこす時には必須アイテムでしたが、今は夏祭りに浴衣と共に利用する人も多いと思います。

団扇の語源は「打ち羽」で、もともとはハエやカなどを打ち払う為に中国で開発されたようで、邪気を払う扇子とは使用目的が異なります。

ただ優雅さが漂う小道具なら扇子に尽きると思うのですが、如何でしょうか?
使い方はいずれも、下から上に向けて扇ぎます。
横に扇がないで、縦に扇ぐということです。

加えて時と場合を選んで下さい。
年長者の前での使用はお勧めできません。

【箸使いと左うちわ】

「左うちわ」という言葉があります。
「左おうぎ」ともいわれます。

本来風を起こす目的で使用する団扇ですから、効き腕である右手で使用した方が、効率がいいのは当たり前です。

それをあえて左手で使用するわけですから、「そんなに風を起こさなくてもいいよ」という意味、つまりあくせく働かなくても何不自由しないという意味です。

非常に羨ましい話しですが、「利き腕」はあくまで右手と限定しています。
今の日本は何でも自由で、個性や自分らしさが尊重されるので左手で箸を持つ人もふえたので、この意味が少し薄れた気がします。

「左うちわ」の意味もしかりです。
左利きが一般的でしたら意味を成しません。
握手も基本的には右手でしますね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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