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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1230《米を主食にするなら是非知っておきたい言葉「芒種」》

2016年6月4日

コラムカテゴリ:スクール・習い事

間もなく梅雨入りの声が聞こえてきそうになりましたが、今年もあちらこちらで田植えがスタートしました。
皆様方の地域では如何でしょうか?

ところで旧暦の始まりは立春になりますが、立春から数えて127日目、平成28年は6月10日になりますが、実はこの日が「梅雨入り」、つまり「入梅」になります。但しあくまで暦の上の話です。

そしてその前に、米を主食にしている日本人なら是非知っておきたい、二十四節季があります。

6月5日の「芒種(ぼうしゅ)」です。

あまり聞き慣れない言葉ですが、「稲のように穂の出る食物の種を蒔く頃」という意味で、「田植え」をする目安になる時です。

2週間前の5月20日は「小満」で麦の穂が実る頃でしたが、「芒種」は米作りが目安になります。

麦の収穫を終えて一息つく間もなく、今度は米の苗を育てなければなりません。
そして育った稲を田んぼに植え替える「田植え」が待っています。

米はとても大切な穀物ですが、栽培が大変です。
今でこそ耕運機のような大型農業機械が普及し、田植えは非常に能率化してきましたが、昔の田植えはとても重労働で大変です。
泥水の中で、中腰になっての作業が長時間続きます。

ではなぜ直接種を蒔かずに、手間暇を要する田植えをしたのでしょうか?

日本はアメリカのような国と異なり、国土が狭く農地が少ないので、一旦苗代で育ててから、それを田んぼに植え替える「田植え」という方法をとったわけです。

従って日本の米作りは、苗代仕事から始まり、田植えという段階を経るので、本当に手間暇がかかるわけですが、タイミングが非常に大切です。
その目安になるのが二十四節季です。

先人が長い年月をかけ把握して、言葉で伝えてくれた二十四節季を参考にしながら、一家総出で農作業に勤しみ、地域で助け合いながら生活してきたわけです。「絆」や「しきたり」はこのような中から生まれて来たのではないでしょうか。

そして一粒の米も大切にする「勿体ない精神」が育まれてきます。

また、稲(イネ)の語源は「命」の「根」という説がありますが、田植えは田の神様を祀る神事の意味合いもあります。

その名残でしょうか?
今でも各地で「早乙女」の姿を見かけることがあります。

また、6月の田植えが始まる時期になると、日本全国津々浦々「田の神様」に豊作を祈願する祭りが行われます。

ちなみに、実りの秋になり米の収穫が終われば、今度は収穫を感謝するお祭りが行われます。

このように二十四節季に込められた意味を正しく理解すると共に、常にご飯がおいしく食べられることに感謝しつつ、一食一食を丁寧に向き合うことが、長い人生を、身も心も美しく生きることに繋がってくると思います。

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