マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
野球のとばく問題がクローズアップされる中、多くの選手が自チームの勝敗に絡み、金銭授受を行っていたことが明らかになりましたね。
そして今朝の朝刊に、金銭授受は「験かつぎ」と表現された大きな見出しが目につきましたので、「験かつぎ」を今回のコラムのテーマに取り上げてみたいと思います。
験を担ぐか?
非科学的なことと一笑するか?
人それぞれですが、科学万能の時代と言え、日常生活の中には数えきれない位の験かつぎが存在しています。
では、「験かつぎ」とはなんでしょうか?
一言で言えば「縁起」を気にすることです。
つまり、「前に何かこうしたことでいい結果が出たので、再度同じことをして良い結果をおしはかること」です。
ちなみに「験」には、「効果」や「効き目」の意味があるそうです。
また、験かつぎは人それぞれで、実に多種多様です。
「おみくじ」や「だるま」、さらに受験の時に「かつ丼」を食べる等ポピュラーなものもあれば、地域独特なものもあれば、個人だけのものもあります。
従って、他人から見ればなんだか怪しそうな行為でも当人にとっては真剣そのものなのです。要は本人にとって効果が期待できればいいわけです。
コミュニケーション講座などでは「言霊」が取り上げられますね。
言霊(ことだま)とは「言葉に宿る霊」のことです。
声に出した言葉には霊力が宿っているので、前向きの言葉を積極的に発するのが良いとする考えです。
「普段口にする言葉は本当に大切だ」と言うことです。
だから、良い言葉を連発して、良い結果を招くことはお勧めです。
験担ぎに、お金をのやり取りをする必要もありません。
そして、験担ぎと同じような響きですが「ジンクス」があります。
ジンクス(jinx)はギリシャ語で「キツツキ」が語源になるそうですが、良い意味ではなく、「不運を招く、縁起が悪い人やモノやコト」の意味で使用されます。
キツツキは頭を180度回転させ、真後ろを向くのでこのような意味になっているようですが、あまりお勧めできない言葉がジンクスです。
お金を出し合って験かつぎをするより、日頃から感謝の言葉や前向きの言葉を使用したいものですね。
加えて「ジンクス」と言う言葉はお勧めできません。