マナーうんちく話521≪お心肥し≫
1月1日の日の出とともにやって来られて、3が日、松の内、七草粥、さらに小豆粥の行事を経て、次第に歳神様は姿を消されます。
その節目が1月20日の「20日正月」ですが、以後本格的に仕事に精を出すことになります。
ところで、「一年の計は元旦にあり」と言われ、色々と計画を練った人も多いと思いますが、ご飯を頂く時に、たとえ美味しくなくても「美味しい」と言って食べるのもお勧めです。
今からでも充分間に合いますので是非実行してみて下さい。
年末には何か良い結果が出ていると思います。
《朝夕の食事はうまからずとも褒めてくうべし》は、戦国の武将伊達政宗の名言です。
戦国時代の多くの武将は、それぞれ沢山の名言を残していますが、この言葉は誰でも簡単に実行でき、人生が好転する素晴らしい言葉だと思います。
特に結婚したての夫婦を始め、家族団らんのためにも是非実行して頂きたいものですね。
テーブルマナーの根源を成すのは「他者への配慮」です。
同席する人に迷惑をかけないことは大切ですが、料理を作ってくれた人に感謝の気持ちを持つことも大切です。
これに料理を褒めればまさに鬼に金棒です。
自分ひとりの時は自分の欲しい物を自由に作ればいいですが、夫や家族のためとなれば、常に相手のことが先に立ちます。
それなりにやりくりしなければいけませんね。
意外に作る側は大変でしょう。
これに対し、感謝と褒め言葉は非常にありがたいものです。
苦労が報われます。
家庭でもレストランでも社員食堂でも、黙って黙々と食べるより、「美味しい」の連発が有れば、食べる人も、作った人も、それを聞いた人もよりおいしくなります。
常に感謝の気持ちを素直に口にする人は、世界一長い人生を心豊かに生きる秘訣でもあると思います。
「何かあれば不満や愚痴が先に出る人」と、「常に感謝の気持ちで心豊かに生きる人」では雲泥の差が出ます。
一年のスタートに当たり、先ずは「食事を褒めること」から実行されてはいかがでしょうか・・・。
人生が大きく好転するはずです。