マナーうんちく話1108《二次会カラオケのマナーと幹事の役割》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー

今や二次会の定番になったカラオケ。
職場のコミュニケーションを図るためにはとてもいいかもしれませんが、注意すべき点が多々あります。

ちなみに、カラオケの「カラ」は「空」で、「オケ」はオーケストラの意味です。
つまり生演奏ではなく、あらかじめ録音された伴奏を再生して歌う行為で、「カラオケ」が普及する前は「空演奏」と呼ばれていたようです。

そして今では、カラオケはブームを通り過ぎ、立派な文化を形成しており、特に酒席には付き物ですね。

「酒も歌も好きな人」にとっては天国のようでしょうが、「酒も歌も嫌いな人」にとっては地獄にもなりかねません。

私は、酒は好きですが、歌うのは嫌いです。
歌うのが嫌いということは、人の歌を聴くのも嫌いということもあります。

だから二次会がカラオケであれば、できれば断りたいのですが、「そんな堅苦しいことは言わずに、たまにはいいでしょう」と、無理やりに付き合わされることも多々あります。まして、「コミュニケーションを図るためだから」と言われれば断りにくい面もあります。

カラオケボックスでの大切なマナーといえば、「楽しさ」+「のり」だと思いますが、酒も歌も好き者同士なら自然に盛り上がります。

しかし歌はうたうのも聞くのも嫌いな人にとっては、作り笑顔にも限界があります。

カラオケボックスで要求されるマナーは実はここがポイントで、幹事は注意が必要です。

歌が好きでもないのに、付き合いだからと無理やりに参加させられた人がいる場合は、特に気配りが必要です。

幹事は、歌いたい人も、そうでない人も、いかに楽しむことが出来るかを考えて下さいね。

歌の好きな人はテンションが上がりますが、嫌いな人は下がります。
幹事の一番大切な仕事は、このテンションの調整です。

高度なマナーになりますが、皆が、程々に楽しめるように出来ればりっぱです。

先ず、本当に歌うのが嫌いなのか、わざと遠慮しているのかでは、接し方が異なるので、見極めることが必要です。

とりあえずは「どうぞ歌って下さい」と勧めてみて下さい。
真面目な顔で嫌がられたら、これ以上無理に勧めないことです。

しかし遠慮している人なら、「○○さんの歌は聴くのが初めてですね!楽しみです」等と勧めると、このようなタイプの人は喜んで歌うでしょう。

また、歌わない人は、参加したからには、なるべく雰囲気に合わせることです。
席選びも大切で、モニターから遠い席がお勧めです。

さらに、歌い終えた人に拍手をするとか、褒め言葉を投げかけるのもいいでしょう。兎に角、真剣に人の歌を聴くことも付き合いと心得て下さい。
スマホばかりいじるのはもってのほかです。

加えて、どうしても歌わざる得なくなった時は、思いきり楽しく歌って下さいね。笑顔いっぱいで歌うことです。卑屈になる必要はありません。
歌は苦手でも、他の得意分野で勝負すればいいことですから・・・。

なるべく作り笑顔をする、歌わなくてもいい回避方法を持っておく、そして、歌わなくても、場の雰囲気に同調するようにすることもお勧めです。

たまに、マイクを握ったら離さない人がいますが、一人一曲で、歌い終えたら次の人にマイクを譲ることです。そしてしっかり聴く。

翌朝には、幹事にお礼の言葉やねぎらいの言葉をお忘れなく・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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