基礎から指南!接客・接遇マナー14≪相手の話を「聴く力」≫
日本は3月に風が強く吹き、4月は雨がよく降りますが、今年は特に多いような気がします。
度重なる雨に心を重くしている人も多いと思いますが、考え方次第です。
米を主食にしている国にとって、間もなく始まる田植えに備えて、水は必要不可欠であり、今の雨はまさに草木や百穀を潤す恵みの雨です。
ところで、4月の出会いの機会は何かと酒を酌み交わす機会が多いものですね。
酒を共に飲むとは、共に理解し合い、親交を深める意味があります。
大いに飲んで語り合うのもお勧めです。
昔から「飲み友達」といわれます。
主にスナックや居酒屋で、安心して自分をさらけ出しながら楽しく酒を飲む仲間はいますか?
ところでバー・スナック、居酒屋、料理屋を「水商売」と言いますが、その由来をご存知でしょうか?
飲みに行く機会が有れば話の種にして下さい
■水商売とは
一過性の好景気や運に左右されやすい、一時的な儲けの事を水物と言います。これは持続性がありませんが、これと同様にお客様の好みや流行に左右され、儲けに確実性が無い商売の事を「水商売」と言います。
中でも、スナック、バー、料理屋などは接待で使用されることも多く、景気に左右されやすく、典型的な水商売と言われています。
また、上記とは異なる概念ですが、30年位前からでしょうか?
物が豊かになり、贅沢思考や健康ブームのあおりを受け、水道水よりミネラルウオーターなどに関心が集まるようになりましたが、水を専門的に商う業者も、まさに水商売と言えますね。
■水商売の語源
○水のように売り上げが一定せず、不確かな商売だから。
その時の運により、沢山儲かる時も有れば、逆に大損する時もあるように、流水のように売り上げが一定せず、収入が安定しない状態。
特に接待に利用される飲食店は、景気に左右されやすい上に、お客様のきまぐれにも影響を受けやすいと言われています。天候にも左右されやすいですね。
○江戸時代の「水茶屋」に起因する
江戸時代には飲食産業が発展し、独自の食文化が花ひらくわけですが、水茶屋もそうです。
水茶屋は主に旅人や行きかう人を相手に、お茶を出す休憩所です。以前、水戸黄門のテレビ番組では殆ど毎回登場しましたね。
水茶屋は、最初は粗末なものだったようですが、時代と共に高級志向になり、お茶のみならず酒も饗応するようになります。そうなると若い女性?が接待したり、座敷を設けて宴会もできるようになったりします。
旅人相手にお茶を提供する店から、やがて酒を商う店に変身し、これを水商売と呼ぶようになったわけですね。
そして繁盛するにつれ多くの店が参入し、やがて競争の原理が働き、サービスの概念が生まれるようになってきます。
単に日常的なモノを販売するのではなく、非日常的なサービスを提供するなどして、色々と創意工夫が施されるようになってきます。
お客様をいかに満足させるか?について切磋琢磨するようになり、益々発展を遂げて行くわけです。
だから、水商売には学ぶべき点が多々あると思います。