マナーうんちく話889《恥ずかしがらずに表現したい親への感謝》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

ご先祖様の次は、自分を産んで、育ててくれた両親ではないでしょうか?

ときたま、「親が嫌い!」と言う人がいますが、これは感心しません。

逆に親を認める人は、自分の存在まできちんと認めることが出来る人だと思います。

「親の愛は山より高く、海より深い」と言います。
昔からある言葉でどこの国でも同じではないでしょうか。

親は子に対してずっと寄り添ってくれます。
甘かすばかりでもなく、過保護でもなく、褒めることもあれば、叱ることもある。時には手も出ることがある。

だから子どもは人として逞しく成長できるわけですね。
そして、これに対しての見返りは期待しません。
何よりも尊いことです。

だから、「父の日」や「母の日」だけ親に感謝の気持ちを表明するのではなく、日頃から親に、感謝の言葉を投げかけることも大切です。
勿論、プレゼントもとても喜ばれます。

昔から日本には「恥ずかしい」と言う文化があります。
日本と世界の「恥」の概念は大きく異なる気がしますが、他国を参考にすべき点は多々あります。

特に日本人は昔から、他人の目を不必要に気にしたり、恥ずかしく思うことで、自分を律してきた感があります。

だから、自分の親に感謝の気持ちを表現するのは、なんとなく恥ずかしいものである!という気持ちはよくわかる気がします。

しかし、親子間、家族間の絆が年々希薄化してきている昨今です。
恥ずかしがらずの何かあれば、目を見て「ありがとう」と、感謝の気持ちを素直に表現して下さいね。

日本では「子は親の背中を見て育つ」と言い、ヨーロッパでは「雛鳥は親鳥の通りにさえずる」と言います。

親が子に対して、いつも「ありがとう」の言葉を発するようにして模範を示すことが大切です。

そうすれば、子はやがて親に対して「ありがとう」の言葉を発するようになり、親子関係はスムーズに生きます。
「ありがとう」の言葉を、家庭で親から子に伝えて行ければいいですね。

そして、ご先祖様、親、家族を大切にして、家族に感謝出来れば、職場でも地域でも友人にも応用が効き、すべてにおいて良好な人間関係を築くことができます。

先ずは一番身近な、ご先祖様、親、家族に「ありがとう」の気持ちを抱くことです。

心豊かな生活への一番の近道になります。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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