マナーうんちく話742《社会生活と挨拶》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

人には多かれ少なかれ、他人との関わりがあります。
そして、その他人との付き合いの始めは「挨拶」であり、終わりも「挨拶」です。

まさに、人間関係は「挨拶に始まり挨拶に終わる」と言うことですね。

初対面の人には「始めまして」や「よろしくお願いします」とか言いますが、日頃仲の良い人には「久しぶり」「やぁー」「元気?」「今日は」「どうも」などと言いあい、互いの様子を聞いたり、知らせ合ったりします。

そして、別れの時には「元気で」「頑張って」「無理しないで」「またな」などと、互いの健闘や無事を祈ったりして分かれます。

このように、プライベートでもビジネスシーンでも、相手の存在を確認すると共に、今後とも良好な関係を築くために、誠意を確かめあうのが普通ではないでしょうか。

従って、挨拶は「親しき仲にも礼儀あり」で、真心をこめて、丁寧に交わされるのが一般的です。

中でも、「別れ際の挨拶」をより丁寧に交わし、今後の絆作りに期待して下さい。

しかし、第一印象もとても大切です。
最初の挨拶や言葉が、打ち合わせなどの結果を決めてしまうケースも有ります。

特に、初対面の人には、出来る限り自分をよりよく把握して頂くために、様々な努力を要します。

身だしなみ、態度、表情等と共に、相手に、自分の言わんとすることを正しく理解して頂くために、それなりの雰囲気づくりや挨拶が要求されるわけですね。

つまり、「たかが挨拶、されど挨拶」で、手抜きは禁物です。
私は、講演やセミナー等における冒頭の挨拶では、必ずと言っていいほど時節の言葉を織り込みます。

これが意外に受けています。
二十四節季や七十二候の話題はお勧めです。

そして是非心掛けて頂きたいのが「先手必勝の挨拶」です。
このコラムでも何度もお話ししましたが、その理由は、先手必勝の挨拶は、多くの人と良好な人間関係を築く上でとても大切だからです。

馴染みの深い人には、誰にでも気軽に挨拶が出来る人は多いようですが、自分から積極的に挨拶しようとする心が無ければ、挨拶を仕損じて、気まずい思いをすることも有ります。

こうなると、悪気はないかもしれませんが、愛想が悪いとか、プライドが高いとか、陰で悪く言われてきます。
陰で悪く言われると言うことは、自分では気がつきませんので、傷は益々深まってきます。

マナーの悪さの怖いところは、誰も面と向かって指摘してくれないことにあります。

職場や地域で皆と仲良く接したい!皆に良く思われたい!と望むのであれば、誰に対しても笑顔で、元気の良い挨拶を心掛けることです。

誰に対しても「分け隔てなく」がポイントです。
上司やお客様には丁寧な挨拶が出来るが、業者や部下に対しては、「されたらする」と言う態度をとるのは感心できません。

また、肌が合わない人や、嫌いな人には特に丁寧な挨拶を自分から進んで行って下さい。

程度にもよりますが、嫌いな人だから避けて通るでは進歩がありません。
出来れば、名指しで、より丁寧に行って下さい。
意外に良い結果が生まれますよ。




リンクをコピーしました

Mybestpro Members

平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼