マナーうんちく話22≪「客」になった時のマナー≫
前回「帰り際のマナー」に触れましたから、今回は「来客のお迎えのマナー」についてです。
来客を迎える時には、真心をこめて、明るい笑顔で、丁寧に対応することが何より大切です。
何事も最初が肝心です。
最初の対応は、その家や職場の第一印象を決定づけ、後に続く事になりますので、大切にして下さいね。
さらに、前回触れた別れ際を大事にすれば鬼に金棒ですね。
とにかく、最初と最後が大切だと言うことです。
さて、自宅にお客様をお迎えする時には、不必要に形にこだわるより、心を通わせることを重視して下さい。
お客様が心地良い時間を過ごして頂くために、玄関、客間、トイレ等を綺麗にしてお迎えして下さい。
季節の花等が有ればなおいいです。
「花を愛でる人は心清き人」とか「花の好きな人に悪人なし」と言われますが、花の効果は意外に大きいですよ。
花が有れば込み入った打ち合わせの時でも、イライラなどのストレスが軽減される、不安な気持ちを和らげる、怒りが静まります。
さらに身体が自然に楽になる、活気が出る、心が華やぐ等の効果が期待できるのでぜひ、お勧めします。
そして茶菓の用意が必要ですね。
客人の年齢や季節や時間に応じて用意して下さい。
玄関でのお迎えは、先ずは「いらっしゃいませ」の挨拶ですが、雨が降っていれば「雨の中を、ようこそいらっしゃいました」、寒い時期なら「お寒い中・・」等の言葉を添えることで、来客に対し思いやりの気持ちが伝わります。
少々大袈裟と思われる位の言い回しが良いでしょう。
是非実行してみて下さい。
玄関でのお出迎えの挨拶は簡単に済ませ、早速部屋に案内します。
上座を進め、ここで本日一番の挨拶を取り交わします。
上座(かみざ・じょうざ)とは、その部屋で最も心地良い場所で、身分の高い人や客人が座る所で、床の間の近くや入口から最も遠い場所、景色のいい場所等です。
これに対し、もてなす側が座る場所は下座(しもざ・げざ)と言い、入り口から近い場所になります。
手土産が有ればお礼と共に丁寧に受け取り、次に茶菓を出します。
日本茶やコーヒー、紅茶などの飲み物は右、お菓子やケーキは左です。
なお、客人が持参した土産物は、客に敬意を込めて「おもたせ(お持たせ)」と呼びますが、親しい間柄で早く頂いた方が良いものであれば、早速その場で喜びを分かち合えば良いでしょう。
臨機応変に対応して下さい。
お帰りが近くなれば、玄関に客人の靴を中央部に揃えておきます。
左右の靴を3㎝くらい離して置けば、履きやすくなります。
訪問して頂いたお礼と、お見送りを丁寧にして下さい。