マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫
昨年12月に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されてから、「和に関するマナー」の講演依頼が増えました。
なんだかんだといっても、日本人なら米のご飯を食べて、和室で落ち着きたいものですね。
但し、和食は西洋料理に比較して食べ方が複雑で難しいことは、確かだと思います。いくら、お洒落しても食べ方が我流でしたら、不格好になります。
しかし、凛として作法に沿った食べ方をすれば、教養がほとばしり素敵です。加えて、和食に関する精神文化も非常に奥が深く、一つずつ理解するには結構努力が必要です。
また、和食を和室で食べるとなると、和の所作が伴いますので、どうしても堅苦しくて難しいと思われがちです。
ではどうするか?
和食は「箸に始まり箸の終わる」と言われますが、箸に関する様々な知識や正しい扱い方等の基本を覚えれば、驚く位美しく食べることができます。
要は、和食の基本を身に付ければとても上品になります。
次に「和室での振る舞い」ですが、これはあくまで「他者に対する思いやりの心を具体的に表現したもの」と心得て頂ければ、意外にスムーズに身に付けることができます。
意外に触れられていないのが、和食の食事会での服装です。
西洋料理なら華麗に着飾るのもお勧めですが、和室での食事会では落ち着いた雰囲気でこじんまり纏めて下さい。
基本的には正座スタイルですから、ゆとりのある服装で、長めのスカートやパンツがお勧めです。特に個性を協調するのではなく、周囲の人や部屋の雰囲気と協調することです。また、若い人なら少し控えめに、年長者を立てる気持ちがいいですね。
髪型にも注意が必要です。
座礼が基本になりますから、その際髪が垂れないよう一つにまとめて下さいね。
そして、履き物は目立ちます。
玄関での上がり方や、失礼する時のスリッパの脱ぎ方揃え方にも気配りが必要です。
和室への入り方も難関ですね。
基本的には、襖や障子は座って開け・閉めします。
その所作にも、日本人ならではの思いやりの心が込められています。
是非、先人の思いと美しい所作を身に付けて下さい。
挨拶の仕方も細かな作法が要求されます。
誰に、どんな挨拶をするのか?で所作が大きく異なります。
正しく理解して下さい。
座蒲団の座り方も大変です。
座蒲団はクッションだけの役目ではありません。
相手に対する敬意の表れですから、座り方も大事です。
和室における席次にも、譲れない大切な決まり事があります。
床の間の知識も大切です。
前に進んだり、後ろに下がる場合も特別な作法があります。
基本を正しく理解すれば簡単にできます。
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