マナーうんちく話604≪武士は食わねど高楊枝≫
三寒四温の不順な天気が続いていますが、「春告げ花」と名付けられたウメやサンシュが旬を迎え、「春告げ鳥」と言われる鶯がさえずり、さらに小川のせせらぎからも春を実感できる時期になりましたね。
そして、今年も春を謳歌する楽しいイベントが目白押しで、幾つ歳を重ねてもワクワク、浮き浮きします。
そんな中、《マナーうんちく話》がこの度700回を迎えました。
「7」の数字は昔から縁起のいい数字ですから、これを機に益々元気に頑張って参りたいと願っています。
今後ともよろしくお付き合いください。
ところで、古今東西、数字に何がしかのイメージを抱き、縁起が良いとか縁起が悪いとか言われますが、皆様は如何でしょうか?
例えば、日本では「4」は「死」に繋がり、「9」は「苦しみ」に通じるので、縁起が良くない数字とされてきました。
これは殆どの人が持っている共通認識ではないでしょうか。それを証拠に、祝儀袋に4000円や9000円を入れる人はまずいないと思います。
4000円だったら、縁起のいい数字で3000円か5000円にする人が大半ですね。
ちなみに、縁起のいい数字としては「ラッキーセブン(lucky seventh)」がよく知られていますが、これはアメリカの野球に由来します。
野球では7回位になると投手はかなり力果ててきます。一方打者はそろそろ投手の投げる球に慣れが生じて来るので、得点が上げやすくなるからだと言う説が有力のようです。
また、西洋でも東洋でも「7」の数字は神秘的な数字でもあり、幸運をもたらす数字としても好感が持たれていますね。「七不思議」とか「ラッキーセブン」はまさにそうです。
ちなみに日本では、昔から奇数と偶数では奇数が格式が高い 数字とされていましたが、中でも「7」の数字は「春の七草」「秋の七草」「七草粥」、さらに「七福神」等お馴染みの数字になっています。
そういえば、一週間も月曜日から日曜日まで「七つの曜日」があります。
ただ日本では、「7」の数字も良いですが、「8」の数字も末広がりの数字として大変縁起の良い数字です。
稲作と関係があるのでしょうか、「米」という字を分解すれば「八」が二つになります。88歳を米寿と言い盛大に祝いますね。
また「八百万の神様」ともいいます。
ということで、縁起の言い700回から、さらに縁起のいい800回を目指して参りたいと思います。
お付き合いいただいた皆様を始め、「マイベストプロ」の運営にかかわる全ての人に感謝いたすと同時に、今後ともよろしくお願いいたします。
季節の変わり目は体調管理が大切です。
バランスのとれた栄養、睡眠をしっかりお取りいただき元気でお過ごし下さい。
「衣食足りて礼節を知る」。
他者に対し素敵なマナーを発揮するには、先ずは自分を整えてからです。