1日1分!女子力向上マナー5≪女性らしい美しい挨拶≫
日本は明治維新と共に欧米諸国の多様な文化を急激に取り込んだおかげで、今ではすっかり和洋混合の生活様式になりました。
例えば、住居の場合では絨毯やフローリングでドアのついた洋室も有れば、畳に襖や障子の有る和室も有ります。
食べ物もそうで、和食も有れば洋食も有ります。
さらに、服装も、音楽も、言葉も、それぞれが洋と和に分かれているので、TPOに応じた使い分けが求められます。
また、ある面では、仏教徒でありながらキリスト教徒色が強い面も見受けられます。例えば、クリスマスのイベントは世界中のどの国より早くから、しかも盛大に取り組みますが、お釈迦様の誕生日はあまり話題になりません。
最近では、日本の米の収穫には関心が無くても、ハロウィンの行事は盛大に行われます。
結婚式でも、神前式や仏式で挙げる人は非常に少なくなりましたが、キリスト教スタイルは大流行です。
加えて、箸の持ち方は教えませんが、英語を小学校で教えるようになりました。
しかし、これだけ西洋の文化やしきたりが根付いているにもかかわらず、今回のテーマである「レディーファースト文化」は今一ではないでしょうか?
それを根拠に、彼氏とファミレスに行って、椅子を引いてもらって座る女性はほとんどいないと思います。それどころか、男性がソファー席で、女性が固い椅子に座っている光景は珍しくありません。
「レディーファースト」と言う言葉を知らない人はいないと思いますが、レディーファーストとは、公共の場で女性や高齢者や子供等、立場の弱い人を優先させ、気配りをすることです。
西洋の騎士道に端を発しますが、日本では昔から、男尊女卑の風潮があり、女性は男を立て、男性より控えめにすることが美徳であったので、なかなか根付きませんね。
だから、女性の立場として戸惑うことが多々あると思います。
例えば、食事会の際に、隣の男性に酒を注いだほうが良いのか、注がれるのを待った方が良いのか、立食パーテイー会場で、男性に気配りした方が良いのか、された方が良いのか等・・・。
これに関しては明確な答えは難しいですが、ポイントとしては「ビジネスシーンかプライベートシーン」か、そして「和」か「洋」シーンか、あるいは相手がどんな男性かによると思います。
プライベートで彼氏とフレンチレストランに行く際には女王様気どりがお勧めですが、ビジネスシーンで和室での会席料理の場合は気配りを一生懸命される事をお勧めします。
日本の男性は決して欧米人に劣っている事はありません。優しいし頭も良いと思います。ただ草食系の男性は逞しさに欠けるかもしれませんが・・・。
では、なぜレディーファースト心が発揮できないかと言えば、昔からそのような環境で育っていないからです。
加えて、人前で発揮するのは恥ずかしいと感じる人も多いのも確かです。
また、女性にとって耳が痛いかもしれませんが、男性に、その気持ちが湧かないことも有ります。
女性が淑女になれるかどうかは、ひとえに女性が男性から、淑女として扱ってもらえるかどうかだと思います。女子力を向上させ、益々素敵に魅せる努力も大切だと考えます。次回は具体例に触れてみます。