マナーうんちく話557≪目指せ!あいさつ日本一≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

降りませんね、雨が・・・。
梅雨時にあまり雨が降らないことを「空梅雨(からつゆ)」と言いますが、今年はどうなっているのでしょうか?
今日ごろから降りそうな気配は有りますが・・・。

ただ、空梅雨は梅雨時期の総雨量で判断されますので、梅雨が完全に開けてみなければわかりません。しかし、このままでは農作物の被害や日常生活の水不足が心配ですね。
そして熱中症にもご注意くださいね。

さて、ご覧になられた方も多いと思いますが、6月11日の山陽新聞朝刊に、県教委が、子どもの規範意識や対話力を高めるために、県内の学校園で「あいさつ日本一」を目指す運動に乗り出した記事が掲載されました。

「表面的な運動になりかねない」「どの学校もすでに取り組んでおり、今さら効果が有るのか」という色々な指摘もあるようですね。

これらの指摘に対して、私は、あいさつに「表面的も内面的」、さらに「今さらも後さら」も無いように思いますので、挨拶する事を前向きに実行していこう!とする取り組みには賛成です。

ただ、日本一になるか否かは別として、岡山県民が、どこでも、誰にでも、挨拶ができるようになれば嬉しいですね。

この取り組みは、教育委員会の取り組みですから、子どもが対象ですが、その前に、大人に実行して頂きたいものです。

大人が、子供の良き鏡になる必要が有ります。
そのためには、先ず、家庭、地域、職場、学校等全ての場所で、挨拶が円滑に行われる必要が有ります。中でも、家庭における挨拶はとても大切です。

なぜなら、家庭は一番身近な空間であり、そこにいる人は一番大切な人だからです。

私は色々な所で、色々な人を対象にした講演や講座を行いますが、いつも参加者に「家庭で挨拶をされていますか」と言う質問をしますが、残念ながら私の感覚では50%に届きません。

殆どの人が「挨拶の重要性」は認識されています。
しかし、認識が有ることと、実行されている事は全く異なります。
ここに、多くの矛盾が生じ、挨拶の必要性が問われる理由が有ります。

ここで、今一度、挨拶をする時のポイントに触れておきます。
参考にして頂ければ嬉しい限りです。

○笑顔で、明るく、元気よく。
○相手の目を見て。即ち視線を大切にして下さい。
○「挨拶は先手必勝」と心得て下さい。つまり、親から子供へ、生徒から教師へ、女性から男性へ、部下から上司へ等の上下関係や年齢や性別に関係なく、先に相手の存在に気が付いた方から挨拶して下さい。

次に、朝の挨拶は、家庭で、地域で、学校で、職場等、全ての場所で実行して下さいね。

元気で、明るい朝の挨拶は、いずれの場所でも「私はあなたに対して好感を抱いております。今日も一日、元気で前向きに頑張りますので、よろしくお願いします」と言う意味です。

前向きの気持ちが表れると共に、謙虚さも感じられますので、人間関係に大変いい効果が期待できます。

さらに、子どもがこのような挨拶ができるようになると、「コミュニケーション能力が向上し」、「好感が持たれるようになり」、「情緒が安定する」効果が期待できます。

加えて、「お里が知れる」と言われるように、子供が、学校や地域でキチンと挨拶が出来れば、親の躾の程や、教養の程度までが解ります。

学校での取り組みも必要ですが、先ずは家庭の挨拶を大切にして下さいね。

今でも躾の基本は、呼ばれたら「ハイ!」と答える、物を頂いたり、お世話になったら「ありがとう」と言う、悪い事をしたら「ごめんなさい」と謝る、ご飯を食べる時には「頂きます」「ご馳走様」の挨拶をすることに有ります。

朝の挨拶に加えて、是非実行して下さい。
さらに「おやすみなさい」「いってまいります」「ただいま」等も徹底できればいいですね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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