マナーうんちく話427≪愚痴と悩み≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

人間だれしも完璧な人はいません。
多かれ少なかれ、愚痴や悩みはあります。

それを、口に出すか、出さないかだけです。
しかしその差は大変大きいです。

愚痴と悩みは明確な違いが有りますが、ご存知でしょうか?
この違いを理解すれば、「言うべきか?」、「言わざるべきか?」、あるいは、「誰に言ったらよいか?」が判断できます。

「愚痴」は、すでに答えが決まっており、今さら口にしても仕方ないことです。
だから、出来る限り言わない方が良いです。
特に、アルコールが入いれば決まって愚痴る人がいますが、これでは楽しく有りません。

しかし、正直言って、たまには愚痴の一つでも聞いて欲しい時も有ります。
その相手は、伴侶が一番だと思いますが、親友でもいいです。

愚痴を言える相手を持つと言うことは、とても大切な事だと考えます。
そのためには、相手の愚痴も、思いやりの心で聞いてあげることです。

一方、「悩み」は、思い煩うことや、心の苦しみを指します。
これを解決するのは、我慢や時間ではありません。

誰かに相談したり、専門知識を自ら得ることが、解決の糸口になります。
誰かとは、愚痴を言える相手より、その悩みの内容に精通している人が最適です。
例えば、仕事上の悩みなら同僚や上司が相談相手になるし、身体の悩みなら医者になります。

「悩み事相談室」と言うのは行政等色々と有りますが、「愚痴相談室」はあまり聞きません。

愚痴はなるべく言わないようにするか、言ってもごく親しい特定の人にとどめるのが良いと思いますが、悩みは積極的に、その専門の人に相談するのがお勧めです。

ちなみに、これとよく似たケースで不平・不満が有ります。

「不平」は要求が満たされなくて穏やかではない状態で、「不満」は納得できず心が満たされないと辞書にはありますが、どうやら明確な違いは無いようです。

しかし、いずれにせよ不平・不満、さらに陰口を言うのは、相手がだれであろうと感心できません。
もし不平・不満が有れば、正々堂々と、筋を通して、直接相手と話をした方が良いと思います。

但し、職場の上司に不平・不満が有る場合等は、当然リスクが伴います。
それを覚悟の上で言うか、リスクを恐れて曖昧にするかは、人それぞれです。

ただ、不平・不満ばかり口にしていると、人間関係を悪化させます。
天に唾を吐くようなものです。

例え、不平・不満を言い合える仲間を集めても、そこには生産性は有りません。自己嫌悪に陥り、自分の評価を下げるだけです。

「悩み事」はだれかに相談し積極的に解消すべきだと思いますが、「愚痴」や「不平・不満」は、「癖」と同じで、すこしでも改善し、新たな気分で、新年を迎えられる事をお勧めします。

心が晴れ晴れし、人生が明るく開けますよ!

ということで、次回から正月に関連する内容になります。
よろしくお付き合いください。


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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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