マナーうんちく話239≪バラ色の人生とマナー≫
当たり前の話ですが、人生にも、会社経営にも、それなりの理念が有ります。
明確な理念が定められたら、目指すべき目標が見えてくるようになります。
目標は10人10色です。
進学、就職、結婚、収入アップ、昇進、資格修得、売上達成等などですが、いずれにせよ、目標が見えて来たら、そこに到達するために、何を、どのようにしたらよいか?がおのずと解ってきます。
ここで大切な事は、目標の立て方ですが、有る程度期限を定め、達成できるような目標を立てることです。
そして、これらと並行して立てて頂きたいに、大切な目標が有ります。
昇進、所得、売り上げのようには数値化できない「人格の目標」です。
たとえば、大学に入学すれば、「大学生としてどのような人間になるか」。
就職したら、「社会人としてどのような行動するか」。
結婚したら、「どのような夫(妻)になるか」。
課長に昇進したら、「部下に対して思いやりの有る上司になろう」とか、「管理職に相応しい品位を身に付けよう」等などです。
市場経済が極度に発展した日本で、物質的な目標達成だけに振り回されたら、大切な物を失いかねません。
バブル期がその典型的な例だと思います。
物質的には大変豊かになったが、人と人との絆は薄れ、その結果無縁社会になったり、いじめや暴力や自殺や離婚が増え、結局無理がたたり、不幸になったのでは本末転倒です。
誰しも、昇進を目標に置くことはいい事だと思います。
さらに、収入をアップさせることは大切だと考えますが、それだけにこだわっては、心がずさんになりかねません。
だから、それらと並行して、それが実現した時の「人間像」を描かれることが大切です。
具体的な人間像や、人格の目標は人それぞれですが、主に人間関係に関わるものが望ましいと考えます。
マナーとは先ず、上に立つ人や指導的立場に有る人が率先して身に付けるべきものです。
すなわち、良い上司、有能なリーダーとは、仕事上の実力もさることながら、人格も備えた人間です。
目標を立てる時に、具体的な期限を定めると共に、人生に対し明確な理念を定め、品位ある人格形成を目指す人こそ、真のマナー美人だと言えます。