マナーうんちく話315≪子どもに教えたい「けじめ」≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:親に身につけていただきたいマナー

親に身に付けて頂きたい「こどもの未来を明るく照らすマナー⑥」

解り切ったことですが、物事にはすべて「けじめ」があります。

けじめとは、物と物の相違とか、物ごと等の境目とか、区切りとか、隔てなどです。例えば、「公私」のけじめとか、親子のけじめとか、善悪のけじめとか等などです。

これらは、ある一定の方程式で成り立っているものでもなく、耳で聞いて判断するものでもなく、目に見えるものでもありません。

しかし、善悪のけじめも、公私のけじめなども、日常生活ではとても大切なことですので、誰かが、どこかで、子供にキチンと教えなくてはなりません。

最近、学校でのいじめ問題がクローズアップされています。
学校や教師も、「いじめと遊びのけじめ」が解ってないような報道記事を見かけますが、とても寂しい話ですね。

だからこそ、この「けじめ」、親が家庭で、しっかり子どもに教えるべきだと痛感します。

親が、家庭で、「良いことは良い、悪いことは悪い」と凛とした態度で、子供に教えなければなりません。どこの家庭でも、このことを親が子供に教えれば、いじめは激減するはずです。

実は、これも大切なマナー教育なのです。
マナーとは「相手に好感を与えること」と「不快感を与えないこと」です。

前者は親が子供に良き手本を示すことです。
挨拶、笑顔、人の話を聞くこと、それにテーブルマナー等・・・。

後者は、親がその場で、間髪いれず、注意することが必要です。
人の悪口を言った時、嘘をついた時、暴力をふるった時、横柄な態度を取った時、だらしない態度で食事をしている時等・・・。

つまり、親が言うべきことを、言うべき時に言うことです。
そして、できれば、なぜ、そうしたらダメだ!と言う理由も添えて欲しいモノです。

人の悪口を言ったらなぜいけないのか?いじめはなぜいけないのか?なぜ正しく箸を持たなくてはいけないのか?なぜテレビを見ながら食事をしてはいけないのか?言うべきことをキチンと言うことです。

そして親は、常に一貫性を持つことです。
昨日言ったことと、今日言ったことが、ぶれていたらだめですよ。
親は自分が言ったことに信念を持って下さい。

ところで、けじめを教えるポイントは、「今、なにをするべきか」です。
「今は人の話を聞く時」「今は楽しく食事をする時」「今は皆で共同して掃除をする時」、「今ははしゃいでいい時」等などです。

今朝の新聞に、岡山県の小学校の不登校が2年連続でワースト1位という記事が掲載されていましたね。

学校も家庭も、教師と生徒の関係、親と子どもの関係を改めて問いただしてみては如何でしょうか?

その中で、マナーの大切さを再認識して頂きたいものです。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼