マナーうんちく話296≪家族団欒の作り方≫
親に身に付けて頂きたい「こどもの未来を明るく照らすマナー⑥」
解り切ったことですが、物事にはすべて「けじめ」があります。
けじめとは、物と物の相違とか、物ごと等の境目とか、区切りとか、隔てなどです。例えば、「公私」のけじめとか、親子のけじめとか、善悪のけじめとか等などです。
これらは、ある一定の方程式で成り立っているものでもなく、耳で聞いて判断するものでもなく、目に見えるものでもありません。
しかし、善悪のけじめも、公私のけじめなども、日常生活ではとても大切なことですので、誰かが、どこかで、子供にキチンと教えなくてはなりません。
最近、学校でのいじめ問題がクローズアップされています。
学校や教師も、「いじめと遊びのけじめ」が解ってないような報道記事を見かけますが、とても寂しい話ですね。
だからこそ、この「けじめ」、親が家庭で、しっかり子どもに教えるべきだと痛感します。
親が、家庭で、「良いことは良い、悪いことは悪い」と凛とした態度で、子供に教えなければなりません。どこの家庭でも、このことを親が子供に教えれば、いじめは激減するはずです。
実は、これも大切なマナー教育なのです。
マナーとは「相手に好感を与えること」と「不快感を与えないこと」です。
前者は親が子供に良き手本を示すことです。
挨拶、笑顔、人の話を聞くこと、それにテーブルマナー等・・・。
後者は、親がその場で、間髪いれず、注意することが必要です。
人の悪口を言った時、嘘をついた時、暴力をふるった時、横柄な態度を取った時、だらしない態度で食事をしている時等・・・。
つまり、親が言うべきことを、言うべき時に言うことです。
そして、できれば、なぜ、そうしたらダメだ!と言う理由も添えて欲しいモノです。
人の悪口を言ったらなぜいけないのか?いじめはなぜいけないのか?なぜ正しく箸を持たなくてはいけないのか?なぜテレビを見ながら食事をしてはいけないのか?言うべきことをキチンと言うことです。
そして親は、常に一貫性を持つことです。
昨日言ったことと、今日言ったことが、ぶれていたらだめですよ。
親は自分が言ったことに信念を持って下さい。
ところで、けじめを教えるポイントは、「今、なにをするべきか」です。
「今は人の話を聞く時」「今は楽しく食事をする時」「今は皆で共同して掃除をする時」、「今ははしゃいでいい時」等などです。
今朝の新聞に、岡山県の小学校の不登校が2年連続でワースト1位という記事が掲載されていましたね。
学校も家庭も、教師と生徒の関係、親と子どもの関係を改めて問いただしてみては如何でしょうか?
その中で、マナーの大切さを再認識して頂きたいものです。