マナーうんちく話90≪懐紙の優雅な使い方≫
「いずれアヤメかカキツバタ」。
美人揃いで選ぶのに迷う!と言う意味ですが、紫陽花と共に、梅雨時を代表する「和の花」がアヤメですね。
この花は、湿地などを好む多年草で、稲作を行う水田でもよく見かけます。
昔の人はこの花が咲くことにより、梅雨の到来を知り、農作業の目安にしたそうです。
今回は、引き続き「正しい箸使いの多彩な効能」に触れてみます。
特に、新たに登場した「ダイエット効果」はとても魅力的です。
「正しい箸使い」は、誰でも簡単に出来、掴んだり、開いたりする動作が機能的であり、食べ物を口に運ぶ様が美しいことです。勿論、これには正しい姿勢等が伴いますが、共に食事をする人に好感を与え、楽しく食事をすることができます。
長い歴史の中で、正しく箸を使うことにより、日本人独特の感謝の気持ちや、思いやりの心、そして美意識を育んできたわけですが、最近になって、数々の効能が科学的に立証されるようになってきました。
改めて、具体的な効能について解説しておきます。
○「日本の技術水準の高さは箸使いに有り!」と言われる程で、正しい箸使いは、手先や指先を器用にします。
○掴んだり、切ったり、挟んだり、裂いたり、押さえたり、支えたりする、指先や手先の繊細な運動によって、脳の発達を促す効果が有ると言われています。
○幼児期の子供に、正しい箸使いを教育したら、その効果として、「落ち着きが出た」「集中力がついた」「明るい性格になった」という事例が有ります。また別の調査によると「いじめ」に走らないそうです。
○姿勢が美しくなります。これもすばらしいことです。
○食事をきれいに食べることができます。
○食べ物の好き嫌いが無くなります。
○感謝の心が育まれます。
さらに、5月23日(水)午後8時から放映された、NHKテレビ「ためしてガッテン」によると、実に成功率が90%を上回るダイエット方法が、「箸の作法」に存在するようです。
ご覧になられた方も多いと思いますが、ある製薬会社が実施したダイエット方法で、96%の人がダイエットに成功し、加えて、体脂肪や血圧まで下げた究極の方法が、箸使いの作法にあったというお話です。
箸置きを使用し、1・2・3で作法に則り箸を持ち、作法通りに箸置きに箸を置くことの繰り返しにより、「噛む回数」が増加し、その結果、「食欲を抑える効果」と、「脂肪を燃焼される効果」が現れたようです。
製薬会社に所属している保健師が考案されたそうですが、実にすばらしい研究成果だと思います。ぜひ広めて頂きたいものです。
そういえば、フランス料理のフルコースも、前菜が終わってそれを下げてからスープが、さらにスープが終わってスープ皿を下げてから魚料理と、間を置きながら順番に料理が出てくるので、一度に多くの料理が出るより、満腹感が違うので、ダイエットにも良いそうです。
日本人は世界的にダイエット願望の人が多く、市場にはダイエット食品が氾濫しています。仲には高価なものも有り、リスクを伴うものも有ります。
箸使いだけでダイエットに大きな効果が有るとは、これは試さない手は無いですね。付加価値も大きいですし、経費もかからず、リスクもなく、簡単にできる。幼い子から大人まで、男性にも女性にも、良いことだらけです。
アヤメかカキツバタか、美人揃いでどちらにしようかと迷うのは楽しいことですが、これは迷うことは有りません。実行あるのみです。