マナーうんちく話34≪乾杯のマナー≫
マナーうんちく話21《ビュッフェ・立食パーティーのマナー》
今まで数えきれないくらいの「テーブルマナー講座」を担当しました。
一番リクエストが多いのが「フレンチ」で、次に「和食のテーブルマナー」です。「立食スタイル」はほとんどありません。しかし、結婚式の2次会、歓送迎会、忘・新年会、受賞記念、創立記念パーティー等、公私共に参加する機会が一番多いのは立食パーティーではないでしょうか?
しかも、フレンチや会席料理は、確かにそれなりのマナーが要求されますが、決められた席での「着席スタイル」です。それに比べて、立食パーティーは、定位置がなく、しかも立ったまま動きまわるので、立ち居振る舞いや多様なマナーが顕著に表れます。
すなわち、大勢の中で輝いている人と、くすんでいる人が明確に分かれます。
立食パーティーのマナーの重要性を改めて認識し、しっかり理解して頂ければ幸いです。それでは、「立食パーティーのマナー」について触れてみます。
その1、大きな荷物やコート類はクロークへ預けるようにします。
その2、パーティーの達人は早く会場に行きます。
※早く会場に行けば主催者とも話ができ、他のお客さんの紹介もしてもらえます。
※主催者から紹介していただいたら、自己紹介と主催社との関係等も加味して頂ければ、さらに縁が深まります。
その3、同じ人同士や知り合い同士ばかりではなく、色々な人と積極的に話をして下さい。
※立食パーティーの本来の目的は、沢山の人とのコミュニケーションです。従って色々な人との楽しい会話がパーティーを盛り上げるので、思い切って知らない人に声をかけて下さい。
※初めての人に話しかける方法⇒「失礼ですが今日が初めてですよね。平松幹夫です」。これでいいのです。それ以後の会話の内容は、主催社との間柄、料理、パーティーの趣旨に沿ったものが良いでしょう。ポジティブな内容を心がけて下さい。
その4、同じところにじっとしない。また、なるべく座らないようにします。
※食べる時も立ったまま。とにかく動きまわることが大切。同じところでの会話は、大体3-5分くらいが目安。そしてとにかく大勢の人との会話を楽しんでください。
その5、パーティーを盛り上げるのに協力して下さい。
※服装は派手目がお勧め。ファッションは自分のためであると同時に、会場の雰囲気を高めるためでもあります。
※ゲーム等があればすすんで参加して下さい。
その6、とにかく会話を楽しんでください。
パーティーの達人は会話を楽しみます。自分流の簡単な自己紹介の仕方を心得ておいて下さい。自己紹介のポイントは長所9割、短所1割以下が目安です。
その7、食事の基本的なマナー
○折角の心尽くしの料理です。先ず料理を楽しんでください。
○できるだけフルコースのような順序で料理を食べるととても上品です。
○プレート(料理を盛る皿)への盛りつけ方に、あなたの品位が反映されます。
山盛りでなく少なめに、また冷製料理と温かい料理は別皿にしましょう。
○プレートに盛った料理は残さないで下さい。
※立食パーティーと食べ放題とは異なります。
○基本的には、料理は時計回りに取っていきます。
その8、お礼を忘れずに
※パーティーに参加した後は、自分も、主催者も、まだパーティーの余韻が残っているうちに、できるだけ早めに礼状を書いて投函して下さい。主催者への感謝の気持ちをキチンと手紙で伝えることができれば最高です。
その9、まとめ
※早めに会場に行き、開宴までにできる限り多くの人とコミュニケーションを図っておき、開宴と同時に料理を楽しみながら多くの人との交流を深める。この際可能な限り、自ら知らない人に積極的に笑顔で声をかけて行きます。
※例えば8000円の会費を払っての立食パーティー。
元を取らなくてはと思い、{7000円分食べて3000円分飲む}より、{3000円分食べて1000円分飲んで、より多くの人とコミュニケーションを図り有意義な情報を得る}。こちらの方が有益だという感覚がお勧めです。
※パーティー終了後の挨拶は、特に仲良くなった人に的を絞ってするのがポイントです。
今後ますます立食パーティーへの参加が増えそうです。会話中心でお楽しみください。