学者の重要性
わかりやすい文章を書くために

京都コムニタスでは、大学院受験を目指す方々が研究計画書や志望理由書の作成に取り組んでいます。受験生の多くが「文章の書き方がわからない」と悩みますが、その背景には国語文法の知識不足があるようです。国語文法は中学・高校で学びますが、社会人になってから意識的に学ぶ機会はほとんどありません。そのため、文法用語に拒否反応を示す人も少なくありません。しかし、論理的な文章を書くためには、基本的な文法の理解が欠かせません。
文章の基本構造
文章の基本構造
文章とは、複数の文が集まり意味をなすものです。文章を書くのが上手な人は、構成ごとにバランスよく文を配置できる傾向があります。では、文章の最小単位である「文」とは何でしょうか。
文は句点(。)までの意味があるまとまりであり、文節間の関係が成立しているものです。文を構成する要素として、「文節」と「単語」があります。例えば、「あの人は私の兄です。」という文は、以下のように分解できます。
文節:あの/人は/私の/兄です。
単語:あの/人/は/私/の/兄/です。
単語は品詞に分類され、日本語では十種類に分かれます。また、単語は「自立語」と「付属語」に分類することもできます。例えば、「あの」「人」「私」「兄」は自立語であり、それ以外は付属語です。このような文の構造を理解することが、わかりやすい文章を書く第一歩です。
文の関係と種類
文節間の関係には、以下の6種類があります。
主語・述語の関係
修飾・被修飾の関係
接続・被接続の関係
並立(対等)の関係
補助・被補助の関係
独立の関係(独立語)
この中で最も重要なのは「主語・述語の関係」と「修飾・被修飾の関係」です。文章を書く際には、主語と述語が適切に対応しているかを常に確認しましょう。また、修飾・被修飾の関係を意識することで、意味が明確な文章になります。
文には以下の3種類があります。
単文:主述の関係が一つだけの文
例:「私は学生です。」
複文:主述の関係が二つ以上あり、従属関係がある文
例:「彼は大けがをしたので、救急車が来た。」
重文:主述の関係が二つ以上あり、対等な関係の文
例:「私は学者で、兄は医者です。」
「東京に行ってきた○○さんは、人気がない」
などという、英語の関係代名詞のある文を和訳したような文も複文です。
良い文章を書くには、極力単文を意識することが重要です。単文はシンプルで理解しやすく、論理的な文章を書く上で役立ちます。複文を多用すると、文章が複雑になり、読み手に負担をかける可能性があります。
まとめ
論理的な文章を書くためには、日本語の文法を理解し、主語・述語の対応や修飾関係を意識することが重要です。また、できるだけ単文を用いることで、読み手にとってわかりやすい文章になります。文章作成の際は、思いついたまま書くのではなく、構造を整理しながら書くことを心がけましょう。
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