合格体験記紹介 2022年度 京都文教大学大学院 臨床心理学研究科
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合格体験記をいただきましたので紹介させていただきます。
こちらの方です
このたび、兵庫教育大学大学院の臨床心理学コースに、無事合格することができました。ひとえに、塾長である井上先生はじめ、各教科を担当される先生方のおかげです。以下に、入塾の経緯や、入塾して良かった点などについて書かせていただこうと思います。
私は、自分が精神的な危機を経験し、カウンセリングを受けたことをきっかけに、心理的支援を生業として働くことを志すようになりました。そこで、作業療法士の資格を取得して精神科病院で勤務し、その後も公認心理師、キャリアコンサルタントと資格を取得ていきました。ところが日々、自殺念慮や自殺企図のある方を支援する中で、自分に限界を感じ、今より人の役に立つためには、体系的に臨床心理学を学び、確かな技術を身につける必要があると考え、大学院への進学を決意しました。
その後は独学をしていましたが、限界を感じ、塾の説明会に参加しました。まずはじめに驚いたのが、英語についてでした。私は英語に自信がないため、院試に英語を課さない学校を検討していたのですが、井上先生から院試英語の実際を教えていただき、笑顔で大丈夫と、英語を課す学校を勧めていただきました。これによって、志望校の幅が一気に広がったのと同時に、院試に関する確かな情報をいただけることに価値を感じ、先行きが不安だった院試に希望を抱くことができたため、入塾を決めました。
入塾後は、仕事をしているため全てOnlineで受講をし、週一回程度、Onlineで個別面談をしていただきました。私は、コムニタスの本領は個別面談にあると考えており、英語の読み合わせのほか、授業内容の質問、書類作成、面接対策など、状況に応じて必要な助言・指導を継続的に受けることができました。また、コムニタスの授業で特徴的なのが必修の授業で、REBTを基盤におきながら、書類作成、面接、さらには社会生活全般や精神的健康に役立つ、合理的信念や論理的思考について学ぶことができました。私は、自分が精神的危機を経験していることが心理的支援の動機であるため、書類や面接でそれを伝えようと考えていたのですが、REBTに触れることで、自分が何を伝えたいかだけでなく、書類の読み手や面接官の立場に立ち、相手が何を望んでいるかを考える視点が大事であることに気づかされました。自分の無自覚的な思考の枠組みと、さらにその奥にあり思考の枠組みを形作っている信念の水準で自己を点検するREBTに触れることができたことは、心理職を目指す者として収穫でした。ほかにも、院試前の難所となる研究計画書では、井上先生と相談しながら、これまで自分自身が関心を抱いてきたテーマで作成することができ、非常に助かりました。
合格通知が届いてしばらくが経ち、これを書いています。夜にはかすかな秋の気配を感じるようになり、今年の長い夏が終わろうとしています。私は、昨年の秋、京都コムニタスの門戸をたたいて正解だったと思います。受験が続くみなさま、みなさま自身の目標に向けて、あきらめずにがんばってください。あきらめさえしなければ、必ず合格することができるのですから。