就職を決めないと取り残された気がする

井上博文

井上博文

テーマ:大学院に行くメリット

よく大学生の方々から聞く言葉です。
「就職をしないと取り残された気がする」
場合によっては
「勉強なんてしていていいのだろうか」
「みんな就職決めているのだから、私も早く働かないと」
なんて言葉も聞きます。
これは今や「日本人あるある」なのだろうと思います。
これはいったい何の問題なのだろうかが、あまりにも深すぎて今の段階で結論を出すことは難しいです。
日本という国をここまで凋落させた象徴的な言葉だと、私は考えてます。
残りの人生をかけて一度は解き明かしたい問題です。

海外の大学で、大学生がこんなことを言う姿を想像することができません。
日本以外の国では(アメリカはいろいろですが)、普通、大学に行くのは「勉強をしにいくため」です。冷静に考えたら普通ですよね。
でも、多分、これを読んでくださる方でも、日本人の方なら、大学に勉強をしにいったか?と問われると、どうでしょうか?
私はこの京都コムニタスを20年ちょっと運営してきましたが、大学生で、私は自信をもって勉強してきました、と言った人に出会った経験は皆無とは言いませんが・・・くらいしか出会っていません。だから、コムニタスで、「びっくりするくらい勉強しよう」と言ってきました。
心理職大全にも書きましたが、私の基本的な考えは「どの人も大学院に行って驚くほど勉強しよう」です。多分、日本人は本来勉強嫌いというわけではないと思います。実際、当塾に来られた方の大半は、しっかり勉強しますし、やり方さえわかれば、どんどん自分で進めていける人たちです。
これこそ前回書いたイラショナルビリーフであり、社会的背景もあって、多くの人が信じ込んでしまっている不合理な信念です。
本当は就職なんていつしてもいいと思いますし、勉強は本来生きていくためにするものです。様々なことに興味をもって、疑問をもって、それを解き明かし、それを裏付ける根拠とデータを求める。そのための基本的方法と知識を身につけることが勉強です。その技術が学術です。べつにどんな勉強でも構わないと思います。少なくとも就職が勉強の上位に来るというのは、私はイラショナルビリーフだと考えています。


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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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