甲子園大学にて公認心理師に関するインタビューをしてきました。
不登校急増、不足するスクールカウンセラー 専門家に聞く対策という記事が出ていました。
前からスクールカウンセラー不足の指摘はありました。京都コムニタスのスタッフもスクールカウンセラーをしている人がいますが、1ヶ月待ちは普通だそうです。彼の面談をうけるのに半年待ちになることもあるそうです。週一しか勤務できないなら、そりゃそうだって話ですが、どうにも状況はよくならないようです。
一方で少し前の記事ですが、こんな記事もあり、これぞザ・無理解の典型のような記事ですが、「だから足りてないんやって」と言いたくなります。働ける環境の整備もせずに、「配置したのだから結果を出せ」と言わんばかりの無理解さには閉口します。ましてや自分たちが配置したわけでも、雇うわけでも、お金を出すわけでもないのに。こういった新聞社が野党に対して、「文句ばかり」「批判のための批判」「ブーメラン」と言うのですから笑ってしまいます。いかなる仕事であれ、まずは職場や仕事の環境に関する知識を得てから批判をしないと、当然「現場のことを何も知らないくせに」と言われることはわかっているはずです。こういった新聞社は当然大きな企業や病院に対しては、しっかり取材してから記事を書くでしょう。また当然、自分たちメディアが似たような批判にさらされたら、「現場を見てから言えよ。現場も知らんくせに」って言うでしょう。「自分たちは何をしてもいいけれど、他人はそれを許さん」というわけです。メディアの無知と無恥とは本当に恐ろしいものです。
名古屋市は常勤のスクールカウンセラーを雇用しています。いろいろな大学の先生と話してきましたが、これに期待する声は多かったと思います。こういった取り組みが全国で広がってくると、不登校が減るかどうかはわかりませんが、学校がうまくまわることもあり得ますし、不登校に限らず、日常的に子どものケアがなされることにより、巡り巡って不登校のあり方も変化するかもしれません。不登校を悪と決めつけ、減らない故にスクールカウンセラーは意味がない・・・などと言う連中ほど、「どの口がそれを言う」系が多いことは笑い話にもならなくなりつつあります。
政治的なことはどうでもいいので、次代を担う子どもが生きやすく、それを支える学校が仕事をしやすい環境設定をするために、頭を使って欲しいところです。
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